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「当初は最も志望度が低かった」SIer出身エンジニアの転職を後押しした“人”の存在とは

Mobility Technologies(以下、MoT)は、これまで中途採用しか行っていなかったため、中途入社メンバーが中心となって活躍しています(2023年3月時点)。

バックエンドグループのエンジニアとして活躍する戸島達哉もそのひとり。大手システムインテグレーターに新卒入社し様々なシステムの開発に携わったのち、転職を決意。2022年10月にMoTの扉を叩きました。

「自社プロダクトの開発にチャレンジしてみたかった」と当時の心境を明かす戸島。スタートアップに限らず自社プロダクトを開発している企業は数多く存在しますが、なぜ戸島はMoTを選んだのでしょうか。決断の背景には、“人”の存在がありました。


大規模システムを開発するSIerから、自社プロダクトを持つ事業会社へ

ーまず、前職の仕事内容から教えてください。

戸島:入社後、ブロックチェーンアプリのR&Dや新規事業開発を経て、大規模証券系システムの標準化に取り組んでいました。

学生時代からエンジニアリングには興味があり、インターンやアルバイトなどで大規模なインフラを触っていたこともあって、プレッシャーはありつつも仕事は非常に楽しかったです。

特に印象に残っているのが、調整の難しさです。そもそも、スケジュールはタイト。にも関わらず関係者が多いので、各所から要件が寄せられるわけです。それらを集約して使いやすいものを提供するポジションだったので、スケジュール調整や「この要件は落としていいですか?」といったかなりハードな交渉も多くあり、結構大変だった記憶があります(笑)

ーエンジニアリング以外の部分で苦労したわけですね。

戸島:そうですね。ずっと「エンジニアならモノづくりしてナンボでしょ!」と思っていたのですが、システム開発においてはエンジニアリング以外の要素が占める割合が大きいことに気付かされました。今思い返すと、システム開発において「自分ひとりが頑張るだけでは意味がないということ」と学べたことは大きかったように思います。

ー転職を決意したきっかけは?

戸島:退職前の1〜2年は、スピーディーにゼロイチでシステムをどんどんつくっていくDX系の部署に配属していました。お客さまと一緒にビジネスのアイデア検討から、プロトタイプ開発、リリースまで一貫して携われることは非常にやり甲斐がありましたね。メンバーにも恵まれており、特に不満などはありませんでした。

ただ、心のどこかに「オーナーシップを持ってプロダクト開発に携わりたい」という気持ちがあって。どうしてもSIerにいるとユーザーからのフィードバックは得づらいですし、プロダクトの良し悪しというよりも、バグの有無や納期などへのプライオリティが高くなってしまうので……。

よりユーザーからのフィードバックを得やすい環境を求めて、自社プロダクトを開発している事業会社へ転職することを決めました。

最も志望度が低かったMoTへの転職

ー自社プロダクトを保有している事業会社は多くありますが、なぜMoTへ? モビリティ領域に興味があったのでしょうか?

戸島:全くそういうわけではなく、業種を絞らずに転職活動をしていました。軸としていたのは、先ほどお伝えした「プロダクト開発においてオーナーシップを持てること」と、「会社として面白そうなフェーズにいること」です。会社の規模などもあまり気にしていませんでしたね。

メガベンチャーやスタートアップの新規事業チームなどを中心に選考が進んでおり、正直どの会社も面白そうだったのですが、ミッションやビジョンに共感してMoTに決めました。

決め手となったのは2つ。ひとつはビジョンにも通じる部分ですが、将来の姿にすごくワクワクして「自分も一緒に未来を切り拓いていきたい」と思えたこと。MoTはちょうどタクシーアプリ『GO』の認知も上がってきて、インフラ化しつつあり、さらに次世代事業の一つであるGX(グリーントランスフォーメーション)事業もスタートしたところ。取締役開発本部長・惠良さんとのカジュアル面談で将来の構想を聞き、惹かれました。

もうひとつは“人”です。どの会社も素敵な人ばかりでしたが、MoTは特に印象的で。さらにもうひと頑張りしなければいけないフェーズであることは理解していましたが、惠良さんがすごく楽しそうに仕事の話、これからの話をしていて「こういう人たちとなら頑張れるかも」と感じたのが大きかったですね。現在私が所属しているグループのマネージャーからも熱心にアプローチしてもらい、情熱が伝わってきました。

実は、当初MoTの志望度は一番低かったんです(笑)。でも、面接で完全にひっくり返りました。

ー社内の温度感が一致していたというか。

戸島:ミッションやビジョンが浸透しているからでしょうね。会う人会う人みんなが同じ方向を目指している印象を受けました。

SIerだとプロジェクト単位で動くことになるので、どうしても社風やカルチャーなどは醸成しづらい面があると感じていました。だからこそ、心に残ったのかもしれません。

「こんなに公開しちゃっていいの?」と思うほどの情報の透明度

ー現在の仕事内容についても教えてください。

戸島:バックエンドグループにて「GO API」というタクシーアプリ『GO』の注文を管理するサーバのバックエンドを担当したのち、現在は開発、機能追加、トラブルシュートなどを手がけています。2022年12月からは会計系のプロジェクトにも参画し、概要設計からスケジューリング、開発、標準化なども担当しているので、非常に幅広いです。

よく“入社後のギャップ”みたいな話もありますが、私の場合は想像通り働けていますね。プロダクトマネージャーもいるので、エンジニアもどんどん意見を出して事業につなげている状況です。

また、会計系のプロジェクトにはステークホルダーが多いので、経験上「それぞれが自分の部署の立場で発言するようになるのかな」と思っていたのですが、全くそんなことはなく、「MoTとして何がいいか」という目線で議論できています。部分最適ではなく、全体最適というか。それぞれがユーザー目線で意見を発言している印象があって、“いい意味でのギャップ”と言えるかもしれません。

ータスク単位だといかがでしょうか?

戸島:想像以上に自由ですね(笑)。私、一応エンジニアなのですが、エンジニアリング以外のこともどんどんチャレンジしていけます。役割がカッチリ決まっていないので、もしかしたら戸惑う人もいるかもしれませんが、個人的には自由に動けることは魅力ですね。

もちろん、スペシャリスト的にエンジニアリングを突き詰めていくこともできるし。メンバーが多い割に、それぞれのキャリアプランに対して柔軟にチャレンジできる会社です。

ー入社してよかったことはありますか?

戸島:いろいろありますが、驚いたのは情報の透明性の高さですね。Slackのテキストやドキュメントなどもかなりオープン。週次のオンライン全社ミーティング『Weekly Stand Up(WSU)』では事業責任者が経営状況や各プロダクトの状況をいいところ、悪いところを併せてオープンに発信しているので、全体像を理解した上で日々の業務に取り組めています。

たとえば、「バックエンドのロジックを変えたらこうなりました」といったフィードバックを毎週のようにもらえるので、日々の仕事とプロダクトとの関連性を感じられます。「プロダクトに携わりたい」と思って転職してきた立場からするとモチベーションにつながりますし、「こんなに公開しちゃっていいの?」と思うほどです(笑)。

SIerで培った経験を、MoTで

ー逆に大変だと感じることは?

戸島:面白さと表裏一体ではあるのですが、常に課題と向き合い続けていることですね。成長過程にいるからこそではあるのですが、「メンバーを増員したらチーム構成をどうするのか」や「ドメイン知識がないメンバーのオンボーディングをどうするのか」はまだまだ検討の余地のあるテーマです。

ーSIerでの経験で活きていることは?

戸島:少し抽象的ですが、テックリード的なスキルは活きているような気がします。ロールを決めずに必要な部分をやっていくスタイルはSIerのテックリードだと求められることが多いので。設計に課題があったらエンジニアサイドも入ってアーキテクト的な動きをしたり、働き方で悩んでいるメンバーがいたら1on1をやったり、プロジェクトマネジメント的にスケジュール管理をやったり……プロジェクトの状況に応じて足りない部分にどんどん入っていくので、SIerのテックリード的な動き方が求められるといえるのではないでしょうか。

ーSIerでキャリアに悩んでいる方に声をかけるとしたら?

戸島:そうですね……繰り返しになってしまいますが、自分たちでプロダクトをビジョナリーに育てていける過程はやはり楽しいです。ビジネスとの関連性を感じつつ、自分たちの目指す未来に向かってガンガン実装していくプロセスには面白さを感じてもらえるのではないでしょうか。

ー今後の目標は?

戸島:今のテックリードのような、領域を決めずに動いていく働き方が自分には合っているので、今後もいい意味での“何でも屋”として事業にコミットしていきたいですね。タクシーアプリ『GO』というプロダクトだけではなく、いろんなプロダクトにも関わりながら、必要なこと、できることは何でもやりたいです。「これは自分の領域じゃないから」みたいな遠慮はしません。「やりたければどんどんやっていこう」がMoTのカルチャーですから。

戸島達哉(とじまたつや) 開発本部 ソフトウェア開発部 バックエンドグループ
大学時代からエンジニアリングを独学で学び、大手メッセンジャーアプリを開発する企業のインフラチームやスマホゲームを開発するベンチャーにてアルバイトを経験。新卒で野村総合研究所に入社。R&D、大規模ウォーターフォール、小規模アジャイル開発など幅広く担当し、金融系、電力系アプリのアジャイル開発案件におけるテックリードへ。2022年10月、Mobility Technologiesへ入社する。

※掲載内容は2023年3月時点の情報です。

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