「新卒だから」を言い訳にしない! 中途入社者ばかりの環境に飛び込んだ新卒エンジニアの決意
2023年に初めて新卒でエンジニアを採用してから、1年。2024年も新卒エンジニアを迎え入れました。彼の名は、 茂木貴紀。なぜ彼は、中途入社メンバーが多く活躍しているGO株式会社(以下GO)へ飛び込む決意をしたのでしょうか。今回は新卒エンジニアの先輩である藤井大樹が、話を聞きました。
中途入社者ばかりの環境でも不安はなかった
藤井:まず、茂木さんはどうしてGOに入社を決めてくれたんですか?
茂木:まずは、タクシーアプリ『GO』が自分が利用したことあるサービスだったからです。
就職活動当時、エンジニアとしての技術的な成長はもちろん、いつか将来、自分自身が事業をつくる側にもなりたい気持ちがありました。そのため、『GO』のように世の中に大きな影響を与えるほどの規模感のサービスに携わる事ができ、知見や技術力が身につく環境に惹かれたため、入社しました。
中でも特に技術力の高さに魅力を感じていました。事業統合当時はスピードを最優先にして、今も技術的な課題がたくさん残っている状態であると聞いていましたが、実際にはそれを全く感じさせないユーザー体験が『GO』アプリにはありました。そこに技術力の高さを感じましたね。
藤井:茂木さんはスタートアップでインターンも経験していますよね。GOは事業統合、社名変更などを経て組織としても大きくなっていて、スタートアップでの環境との違い等、何か不安なことはありませんでしたか?
茂木:正直、ちょっと不安はありました。スタートアップでインターンしていたときは「これつくっちゃいました」「じゃあリリースしよう」という、スピードの速い環境だったので。
でも、GOに入社してすぐにイメージが覆されました。もちろん実装までには多くのメンバーの協力があるわけですが、サービスを届けるまでのスピードはめちゃくちゃ速い。スタートアップのスピード感とも遜色がありませんでした。
藤井:確かに、それぞれが主体性を持ってグイグイ進めているイメージはありますよね。
茂木:そうです。GOの魅力だと思います。
藤井:とはいえ、中途入社メンバーが多い組織ということで、 不安はなかったですか?
茂木:ということは、藤井さんは不安あったんですか?
藤井:いや、それが全く(笑)。僕も入社前に他の会社でインターンをやっていたときにゴリゴリとプロダクトをつくっていたんですが、社員さんと一緒に開発していたから、慣れていた部分もあって。
人数が少ないから決してフォローが手厚いわけではなかったですが、わからないことがあればすぐに聞けましたし、自分なりに主体性を持って進めた経験が活きている気がします。
茂木:僕も不安はありませんでした。ただ、もし一期生だったらプレッシャーを感じていたかもしれません。
僕は藤井さんが切り拓いてきたことを参考にやれましたし、逆に9割9分中途入社エンジニアの組織は自分にとってワクワクでしかなくて。90年代からエンジニアリングに携わってきて、技術力が高い人たちばかり。全部技術を盗むつもりで飛び込んでいるので、同期がいないことなどは全く気にしていませんでした。
新卒一期生として過ごした1年間を振り返って
茂木:藤井さんは新卒一期生として入社してから1年が経ちますが、振り返ってみてどう感じていますか?
藤井:新卒のエンジニアは僕しかいないし、そもそも実例がないから、まず動き方に苦労した部分はありました。どうやって先輩たちの開発に混じっていくか。
あ、そうそう、入社後に驚いたことでいうと、『GO』アプリの裏側を知ったとき。事業統合してから5か月後の2020年9月に『GO』アプリがリリースされましたが、アプリの裏側はまだまだ合体しきれていないところがあった。前身となる『MOV』と、『JapanTaxi』、そして『GO』の3つのシステムが存在していていたので「やることはまだまだあるんだな」と感じたのを覚えています。
茂木:この1年で変化はありましたか?
藤井:社会的にも注目が集まる「日本型ライドシェア」に対応するための開発に携われたことは大きかったです。僕自身が担当した機能としては小さいものだったかもしれないですが、実際に開発して、QAの方に動作確認してもらって、リリースするという一連を体験できたことは大きかったと思います。「自分が『GO』をつくっている」という当事者意識が強くなりましたね。
ちなみに茂木さんは入社から数ヶ月経ちますがどうですか?
茂木:成長の実感はまだあまりないのですが、主体性を持って働けている手応えは感じています。僕も今は「日本型ライドシェア」に関する開発のタスクを3つぐらい並行して進めているんですが、結構忙しくて……充実した形で仕事に向き合えていることを感じています。
新卒ならではのことで言うと、もちろん研修はしっかり組まれていたし、それ以外にも、手を上げて色々な事に自由に挑戦させてもらえています。
たとえば「自分はエンジニアとして技術的な広報をやってみたいです」と話したら、オンラインで開催しているエンジニア向け勉強会『GO TechTalk』の配信に関わったり、新卒エンジニア向けの採用説明会に参加できたり、全社会の司会をやることになったり。自分にとってはすごくありがたいです。
藤井:すごいな(笑)。
「何を言ってもいい」は新卒の特権だ
藤井:それにしても、茂木さんって本当に泰然としているよね。元々そういうタイプなのかな?
茂木:確かに先輩からも「中途みたい」とよく言われます(笑)。でも、僕自身はポジティブに捉えているというか、浮き足立っているより、落ち着いていた方が上司も仕事を任せたくなると思っていて。
以前、代表の中島さんと話したときに「年上に見られることは魅力的なことだから」と仰っていただけたので、あまり気にせずやってます(笑)。
藤井さんも感じていたと思いますが、新卒エンジニアが自分たちしかいないと周囲からの期待値の高さを感じるじゃないですか。逆の言い方をすると、良い意味で、「新卒だから何を言ってもいい」というか、たとえそれが正解か否かは置いておいて、新卒の自分だからこそ出てくる意見を求めてくれている気がするんです。だから、僕はあえて自分の意見を出すための会議体を設定してもらって、積極的に発言するようにしています。
藤井:僕は結構萎縮しちゃうというか、「間違っていたらどうしよう」と考えてしまうタイプなので、うらやましい。
茂木:自分の性格による部分も大きいかもしれません。レベルの高いエンジニアがたくさんいるので、追いつくために任される仕事以外にもチャレンジしていきたいと考えています。目標となるエンジニアがたくさんいるので、全部取り込もうと思ったら主体的にならざるを得ないというか。
藤井:ほとんどのエンジニアがリモート中心なのもあって、サクッと相談するタイミングって難しくないですか?
茂木:それはあります。コミュニケーションには最初は結構苦労しますよね。
藤井:そうですよね。僕も最初の頃はチームに馴染めている実感があまり持てなかったのですが、人事部の方がオンラインで会話する機会をつくってくれて、だんだん慣れていって……Slackでも気軽にコミュニケーションが取れるようになりました。でも、茂木さんのコミュ力はやっぱりすごい! 別格!
茂木:そんなことないです(笑)!
新卒エンジニアたちが追いかけている背中
藤井:茂木さんが目標にしている先輩エンジニアは?
茂木:データ分析を担当している老木さんです。エンジニアですが、役員陣の意思決定を後押しするような発言力・説得力を備えていて、事業にも積極的に向き合っている方なので尊敬しています。
藤井:本当にすごいですよね。ミーティングでもたくさん発言しているし。
茂木:僕はデータ分析ではないので意思決定につながる数字を出せるかはわからないのですが、ボトムアップでエンジニアの意見を受け入れてもらえるような発言力や、エンジニアとPdMとビジネスチームが一体となって開発していけるようなコミュニケーションなどは身に付けていきたいです。
ちなみに藤井さんが「すごい」と思った方はいますか?
藤井:やっぱり、惠良さんです。取締役でありながらも、重要なシステムのバックエンドを惠良さんがひとりで書くこともあるし、僕の質問にもすぐ返信を来ださるし……本当、いつ寝てるんだろう?って思っています(笑)
茂木:さぞ土日も仕事漬けかと思いきや、釣りや洋菓子作りしてますからね(笑)。確かにコードを書くには体力が必要ですが、惠良さんはケタ違いですね。
藤井:茂木くんは、老木さん以外だと他に誰かいますか?
茂木:それで言うと、SREチームの方々ですね。たった5人でAWSとGCPの管理を全部やっている。GOの規模を5人で保守していることに技術力の高さを感じています。
まずは信頼貯金を積み重ねていこう
藤井:そろそろお時間も迫ってきましたが、改めて茂木さんは入社からの数ヶ月を振り返っていかがでしたか?
茂木:入社から2ヶ月間の研修期間は、一切コードを書いていないんですよ。軽井沢へ出張に行って、GOの認知度を高めるためのマーケティング施策をやったり、AIドラレコの出展イベントに参加してトラックの事業者さんに話を聞いたり……。
おそらく「今後事業をつくっていきたい」と話したからこそチャレンジできた機会だったので、非常にありがたかったです。エンジニアだけを志していたら経験できないことばかりだったので。
藤井:現場で感じたことは?
茂木:営業メンバーの高いコミュニケーション力ですね。特に地方は地方独自のやり方が根付いているなかで、難なくコミュニケーションをとっている様子を見ると、「すごいな」と感じました。
藤井:特に印象に残ったことはありますか?
茂木:サービスとしてのユーザーへの影響力の大きさを再確認できたことです。
地方で『GO』を知っている人の多さを目の当たりにして、嬉しい気持ちと、常に安定したサービスを届けなければいけないことへの使命感を覚えました。ログで「今2,000人利用しているよ」と知るのとは別物のリアリティを感じましたね。
藤井:素晴らしい学びですね。今後、一緒に働いてみたいと思うのはどんな方ですか?
茂木:若い人たちの意見がすごく求められる会社なので、僕らと同世代の方が増えてくれたら嬉しいです。そして先輩に対しても縮こまるのではなく、どんどん発言できるような人と一緒に働きたいですね。藤井さんはいかがですか?
藤井:先ほどの話にも通じるけど、基本的にオンラインでのコミュニケーションなので、リモートネイティブな働き方ができる人かな。テキストコミュニケーションでの言葉の選び方や周囲からの協力の仰ぎ方など配慮ができる人だと嬉しいです。
では、最後の質問。今後の目標について教えてください。
茂木:やはり信頼貯金を積み重ねていくことです。いろいろ任せてもらっていますが、まだ自分は何も成果を出していない立場なので。自信を持って「やりたい」と手を上げて任せてもらうためにも、まずは小さなところから結果を出していきたい。
ありがたいことに、入社前は想像できなかったようなことにチャレンジできていますからね。いずれ会社を巻き込んで事業をつくっていくためにも、確実に実績を積み重ねていきたいと考えています。
藤井:いいですね! 僕もいずれはさらに社会へのインパクトが大きい開発にチャレンジしたいと思っています。そのためにも少しずつできる範囲を広げていく必要があるので、僕も実績を積み重ねていけるように頑張ります。これからもよろしくお願いします!
茂木:はい! よろしくお願いします!
※掲載内容は2024年6月時点の情報です。
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