データ分析で終わらない。プロダクトの企画・設計から深く関わるMoTの分析部隊
プロダクトの企画・設計からリリースまでのマネジメントに関わるプロダクトマネジメント本部は、4つの部門から構成。その1つに「アナリシスグループ」があります。
プロダクトマネジメント本部 本部長・黒澤は、「プロダクトの企画・設計に携わるメンバーとアナリストがワンチームで協働できる体制こそが、質の高いプロダクトを生み出すために重要」と語ります。今回は、そんなアナリシスグループについて本部長・黒澤と、グループマネージャーの森に話を聞きました。
データ分析だけでなく、プロダクトの企画・設計から関わる
▲執行役員 プロダクトマネジメント本部 本部長の黒澤
――プロダクトマネジメント本部に、「アナリシスグループ」を置いている理由について教えてください。
黒澤:理由はシンプルで、質の高いプロダクトを生み出す上で欠かせないことだからです。現在、プロダクトマネジメント本部は、プロダクトの企画・設計から、リリース後の効果分析までをトータルに担当。プロダクトを「End to End」の視点で捉え、マネジメントしている部門になります。
私たちは、ユーザーインタビューで得た定性情報と、さまざまなデータ分析から得た定量情報をもとに、プロダクトの企画・設計を行います。そして、プロダクトはリリースして終わりではありません。リリース後にどのような指標で効果分析を行い、次のプロダクト開発につなげていくか。事前に計画し、ログ設計を行う必要があります。アナリシスグループは、この一連のサイクルを、プロダクトマネージャー と二人三脚で回しています。
――いわゆる「データ分析」だけではなく、企画・開発から関わっていく印象を持ちました。
黒澤:そうです。私がアナリストに期待していることは、単にデータを整理したり、見やすく可視化することだけではなく、データから得られるさまざまなインサイトを発信することで、プロダクトや事業を正しい方向に導くことです。
膨大なデータや情報をいかに有機的に組み合わせて分析し、どのような解釈を加えるか。非常に高いスキルと経験が求められますが、そういった役割をしっかりと担っていけるデータインテリジェンスチームを目指したいと考えています。
――影響を与える範囲も大きなものになりそうです。
黒澤:おっしゃる通りです。現在もアナリストの分析結果や分析提案によって、プロダクトや事業方針に関わる判断が行われる場面があります。MoTは、ますますデータドリブンな組織になっていくでしょうから、さまざまなシーンでより大きな影響力を発揮していけるチームに成長していけるよう、グループマネージャーの森にしっかりリードしていって欲しいと期待しています。
「個人」から「組織」へ拡大。成長を支える分析部隊を目指す
▲アナリシスグループ マネージャーの森
――では、次に“データインテリジェンスグループ”を目指す上で、もう少し具体的な体制をお聞かせください。
森:プロダクトの成長を支える分析部隊を目指し、強固な組織体制を作りたいと考えています。これまででいうと、守備範囲の広いアナリストをあらゆるプロジェクトにアサインすることが中心。立ち上げ期ということもあって、あまり組織化せず一人ひとりのキャパをみながら、柔軟に対応していました。しかし、MoTが展開する事業やプロダクトが増えるにつれて、スピード・質の両面でバランスが取りにくいという課題が出てきたのです。
――人員不足の意味合いでしょうか?
森:もちろん、それも課題の一つです。手がけるプロダクトに対して人数が少ないことから、それぞれの業務負荷が高くなってしまった。それから、複数の事業・プロダクトに関わることで、1つのテーマに深く入り込めず専門性を高められずにいることが、アナリストのやりづらさにもつながっていることが分かったのです。
――なるほど。
森:今後は、事業部専任のアナリストとして体制を構築。専任化することで、豊富な知識や高い専門性の獲得が可能になります。あれも、これもお願い…と広く浅くなっていた状況がなくなり、アナリストのやりづらさも解消。プロダクト企画や機能改善に対して、より深く鋭い提案ができるでしょう。あわせてプロダクト全体としての視点が抜けることがないよう、全体KPIを管理する横断のロールも設定。全体視点でのマネジメントと、専門的な深掘り、この両方ができる体制を築いていきます。
これまでスペシャリストとして「個人」で動くことの多かったグループを、プロダクトの成長を支える「組織」へと拡大させ、MoTにおけるプレゼンスを高めていきたいと思っていますね。
プロダクトの成長ありきで、自分のキャリアを語れる人
――新たな組織を作る上で、どのような方を求めていますか?
森:考え方の部分でいうと、「プロダクトの成長」を第一に考えられる人だと思います。たとえば、これまでの自分の経歴を語る場面で、こんな難しいモデルを使った経験がある、これだけ大量のデータを捌いた事がある...といったご自身のスキルにフォーカスした話ではなく、プロダクトの成長にどれだけ貢献できたのか、会社や世の中にどのようなインパクトを与えたのか…そんな視点で話ができる人をお迎えしたいですね。
黒澤:その点について、私も同意見ですね。プロダクトマネジメント本部には、アナリストやプロダクトマネージャーに限らず、UXリサーチャーやデザイナー、テストエンジニアやプロジェクトマネージャーなど、さまざまな専門スキルを持ったメンバーが所属していますが、全員にオーナーシップを持ってプロダクトに向き合うことを伝えています。
プロダクトや事業に寄り添い、その成長を一緒に喜べるアナリストチームであって欲しいですね。
――スキルや業界知識についてはいかがでしょうか?
森:「データ分析の実務経験」「分析結果を踏まえてプロダクトや業務改善した経験」といった、アナリストとしてのある程度のスキルは求めていますが、業界知識に関しては入社時点で必須ではありません。
ただし、興味を持って能動的にキャッチアップしていける方と一緒に働きたいですね。法律、政府の方針、他国のトレンド、業界のルールなど知識に限らず、データを通したファクトから知見を深めていただきたいと思っています。たとえば乗務員の方がどのような働き方をしているのか、こういった属性のビジネスマンはどのようにタクシーを使うのか…などについても、知識とデータをフル活用して探索してほしいと思っています。
私たちアナリストが目指すのは、データの観点から、世の中から支持されるプロダクトを生み出し、育てていくことです。ここでお伝えしたような業界知識を得ることは、それを実現するための「武器」を手に入れることと同義だと、私は考えています。同じような考えで、前向きに取り組んでくださる方にお会いできたら嬉しいですね。
※掲載内容は2021年11月時点の情報です。
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