育休取得してどうだった?子育てエンジニアぶっちゃけ座談会
仕事と育児の両立を推進するべく、男性が育児休業(育休)を取得するケースが増えてきています。GO株式会社(以下GO)でも同様に、出産という人生の節目を経て、一定期間を父親として育児や家事に専念するケースが増えてきました。
一方で、プロジェクトの途中で育休を取得することに引け目を感じてしまったり、引き継ぎに手間取ってしまったりする場合も少なくありません。今回は実際に育休を取得したエンジニアメンバーが登場し、「スムーズに育休を取得するためのポイント」や「育休が仕事や私生活にもたらしたもの」などを語りました。
育休取得を申請したのはいつ頃?
森:今日はよろしくお願いいたします。私は第二子の出産に伴う育休で、2021年5月〜6月までの2ヶ月間を取得しました。鳩さんはどのくらい取得されましたか?
鳩:私も第二子出産時で、2022年12月〜2023年1月の約1ヶ月間です。加藤さんは、ちょっと長めに取得されましたよね。
加藤:僕は妻と相談して5ヶ月間取得しました。妻の友人からも「半年くらいは取得しないと夫は育児に対する理解が深まらない」という意見が多かったらしく……。僕自身も漠然とそのくらいの期間は必要だと考えていたので、思い切って取得しました。
森:では、それぞれが育休取得を決めたタイミングから話していきましょうか。私は妻の妊娠がわかってから家庭内ではずっと話をしていまして、上司に伝えたのは取得の2〜3ヶ月前ぐらいです。
鳩:私は妊娠の安定期に入ったぐらいには上司に「休みます」と伝えていました。
加藤:僕も同じぐらいですね。みなさん、引き継ぎにはどのくらい時間をかけましたか?
森:育休取得前の2ヶ月間はずっと引き継ぎの調整をしていました。
鳩:私もメンバーへの引き継ぎを始めたのは1〜2ヶ月前ぐらいですね。それ以前にもひとりで担当していた業務の棚卸しなどは進めていましたが……少し手間がかかりそうなところは自動化して、そもそも引き継がないようにもしていました。
森:引き継がないように?
鳩:育休中にさわらなくても、復帰後に私が頑張ればなんとかなる部分ですね。1ヶ月止まってしまうと困る部分は引き継ぎしました。
加藤:僕は完全に切り分けようと思っていたので、退職するぐらいの気持ちで引き継ぎをしました。僕の育休取得と同じタイミングで入社するメンバーがいたので、彼とミーティングしながら引き継ぎして「完全に僕の手から離れても動くようにしてください」と。
引き継ぎは大変じゃなかった?
森:みなさん気になるポイントだと思うので、もう少し引き継ぎの話をしましょうか。
加藤:確かに気になりますね。森さんは何か工夫したことはありますか?
森:業務の引き継ぎをしっかりやることはもちろんのこと、僕の場合は意思決定ラインの確認も実施しました。
鳩:意思決定ライン?
森:そうですね。普段は僕が意思決定しているところを「この場合は◯◯が意思決定する」とケース分けし、各メンバーに認識してもらうようにしました。何かトラブルが起きても、スムーズに対処できるように。
鳩:なるほどなぁ。
加藤:鳩さんはいかがですか?
鳩:私の場合は先ほどもお伝えしましたが、新規事業を担当しているがゆえに「重要度の低い業務は1ヶ月止めます」という意思決定もできたので、そこまで細かく引き継ぎしていない部分もあります。引き継ぎが発生した業務に関しても、基本的には対応できるメンバーがいたので、不安要素はほとんどありませんでしたね。
加藤:実は僕もかなりすんなり引き継ぎができました。動いていたプロジェクトも乗務員端末の開発のみでしたし、引き継ぐメンバーも「ここはどうなっていますか?」と意識的に質問してくれたので、すごく伝えやすかった記憶があります。
鳩:部署によりますが、育休取得への理解は深いところは多いですよね。私の所属する部署は育休を取得している先輩が多く、かなり理解のあるチームだったと思います。
加藤:ハードウェアチームも同様ですね。子どもがいるメンバーがほとんどなので、育児の大変さや両立の難しさを理解しているからこそ、育休取得にも前向きでした。
森:確かに「チームに子どもがいるメンバーが多い」は私たちの共通点ですね。だからこそ、育休取得や引き継ぎも比較的スムーズだったのかもしれません。もちろん本当は全てのチームがそうあるべきだとは思いますが。
育休中にトラブルとかなかった?
加藤:実際に、取得してみてトラブル等ありましたか?
森:ないですね。
鳩:PCを返却しちゃっているので、連絡が来ても対応できないんですよ。
加藤:そうなんですよね。周りもPCがないことを知っているので、連絡しても仕方ないという(笑)。逆に良かったことは?
森:非常に多かったですよ。上の子と過ごす時間が増えて、関係性が深まったのが一番良かったことかもしれません。妻からも感謝の言葉が増えて、今も良い影響が続いているような気がします(笑)。
鳩:私も二人目なので、育休期間は主に上の子を担当しました。新生児の世話をしているお母さんから上の子を離してあげるようなイメージですね。もちろん家族の関係性はより良好になりましたし、取得して良かったです。
加藤:早いうちから多く接しておくことでパパっ子になる印象があるんですよね。パパっ子にしておくと、その後の育児で妻の負担が少しでも減ると聞いて。本当にパパっ子になるかは未知数ですが、半年近い期間を一緒の時間を過ごせたことは意味があったと思います。
育休から復帰後はどうだった?
森:育休から復帰したときのことは覚えていますか? 僕は2ヶ月間でしたが、仕事を忘れるには充分な期間でした(笑)。多少の混乱もあり、立て直しには少し時間がかかりましたね。
加藤:僕もです。もう全部忘れていたので育休前に引き継いだメンバーに「今どんな感じですか?」と質問して「ああ、そんなこともあったなぁ」と思い出しながら、復帰しました。
鳩:今チームのフェーズとしては新しいものをガシガシつくっているので、復帰した途端に「じゃあこれをお願いします」と。やらなければいけないことが多かったので、戸惑う暇もなかったですね(笑)。
森:それはそれで大変でしたね。
鳩:ただ、GOがオフィス出社・リモートワークを自分で選べるハイブリッド型勤務で、コアタイムの定めがないスーパーフレックスなので、仕事と育児を無理なく両立し続けられている感覚はあります。もし毎日オフィス出社必須の会社だったらもっと長い期間育休を取得していたかもしれません。
森:おっしゃる通りですね。働き方の自由度が高いので、非常に助かっています。
加藤:そういえば、今も働きながら、子どもの様子を見て……みたいな生活ですからね。子育て中のメンバーには働きやすい会社なのかもしれません。
森:では、最後にもっと育休取得しやすい社会になるようにひと言お願いします。
鳩:少なくとも我が家では、子どもが産まれて最初の1ヶ月は取得しなければ生活はできなかったんですよね。夫婦で協力しないと無理。1人目も大変でしたが、2人目はなおさら。だから、周りが理解してくれて、スムーズに取得できたのはとてもありがたかったです。
加藤:そもそも育児は夫婦でやるものですからね。確かに仕事は大事ですけど、最期を迎えるときに「もっと家族との時間を過ごしたかったな」と後悔しない人生を歩みたいじゃないですか。だから、これから入社する人にも家族との時間を選択できるような会社にしていきたいと考えます。
森:実は僕は1人目のときは一週間くらいしか取得しなかったんです。でも、家庭全体の負荷は2人目のときの方が圧倒的に低かったし、2ヶ月の間に子育てのために郊外へ引っ越したり、車を買ったりと、新たな生活をスタートする準備を整えることができました。
だから、1人目のときよりも仕事と家庭を両立できているような感覚が強く、満足度は非常に高いです。仕事と家庭を両立するキャリアを築いていける点は、GOで働く上で大きな魅力だと思います。
鳩:ありがとうございます。そんな感じですかね?
加藤:ですね! 今日はありがとうございました。
※掲載内容は2023年5月時点の情報です。
採用情報
GO株式会社では、共に働く仲間を募集中です。
興味がある方は、お気軽にご連絡ください!