「目的達成のためなら、どんなクリエイティブにも挑戦する」GOの想いを表現していくクリエイター集団
プロダクト以外の、人々がGOに触れるタッチポイント全て。これが、当社のコミュニケーションデザイングループが手がける領域です。
世間にはあまり耳馴染みのないコミュニケーションデザイングループの役割、そしてコミュニケーションデザイナーのやり甲斐とは。グループマネージャーの五十川健一(左)、中村竜太朗(右)、山﨑絵美(中央右)、三輪章寛(中央左)に話を聞いて見えてきたのは、目的達成のために手段を選ばずに挑戦するクリエイターたちの強い想いでした。
「コミュニケーションデザイングループ」とは?
ーまずはコミュニケーションデザイングループが立ち上がった経緯から教えてください。
中村:正式にコミュニケーションデザイングループとして発足したのは、2023年1月からです。それまでは私と以前よりマーケティングやブランディングの制作物を担当していたメンバーの2名で担当していましたが、五十川さんが入社したことをきっかけに本格的にグループとして立ち上げました。
GOの前身となるMoTが統合によってできた2020年に最もプライオリティが高かったのは、タクシーアプリ『GO』です。当時はプロダクトのデザインやUI/UXに注力していましたが、新しい事業やサービスがスタートしていくにつれ、マーケティングやブランディングへの比重が大きくなっていきました。
それから2年半ほど経って、我々としても、デザイン部としても、「コミュニケーションデザイングループをしっかりと組織化していくフェーズではないか」という話になったことがおおよその経緯です。
ー会社としてのフェーズが変わってきている証とも言えるわけですね。
五十川:そうですね。『GO』はタクシーの課題を解決するためのソリューションとして提供していますが、私たちのミッションは「移動で人を幸せに。」です。タクシーの課題に限らず、交通課題、ひいては社会課題を解決していきたい想いがあります。実際、『GO』から派生する機能や次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』のような交通課題・社会課題に対するソリューションも提供していますからね。「知ってもらう」「使ってもらう」施策を打っていくことの必要性は大きくなってきています。
iPhoneで動画制作!? 乗務員不足を解決するWebサイト、そしてチラシ制作も
ーこれまで手がけた制作物について教えてください。
中村:印象的だったのは、2022年12月に実施した「タクシー産業GXプロジェクト」記者会見のために制作した発表資料などのクリエイティブですね。
特に思い出に残っているのが、記者会見の冒頭に流した1分弱のムービーです。街中を走る『GO』がラッピングされたタクシーをひたすらiPhoneで撮影して編集してつなげたもので「街中にはこれだけたくさんのタクシーが走っています。これらが全部EV化されたらすごい社会的インパクトじゃですか?」というメッセージを訴求する動画なのですが……まぁ大変でした(笑)。
というのも、映るのは『GO』のラッピングタクシーで、かつ本プロジェクトの実証実験に参画してくださるタクシー事業者様のタクシー車両にしたいというのがあって。それに、「これだけ多くのタクシーが走っているよ」ということを伝える動画なので、できるだけ1つのカットに2〜3台のタクシーが映っていてほしいわけです。自ずと自家用車が少ない夜の時間帯が狙い目になるわけですが、拘束時間が読めないため制作会社にも頼めません。自分でやるしかないなと思って、iPhone13 Proを持って、六本木の交差点などで長時間待機していました。終了後、風邪をひきましたね(笑)。
五十川:何日も外に出ていましたよね。
「タクシー産業GXプロジェクト」は2,500両のEVタクシー導入を推進し、2027年までに年間CO2排出量3万トンの削減を目指すという目標を掲げています。一方で、タクシーがEV化されれば、人々が日常的にEV乗車を体験できるようになる。そういった体験を私たちが提供することで、日本におけるEV車普及が促進できると考えています。
これらは、私たちGOが描く未来です。その未来は実現可能なんだ、ということをビジュアルで表現し伝えていくことも、コミュニケーションデザイナーの重要な役目の一つです。「タクシー産業GXプロジェクト」では、人々がGOの未来に触れるタッチポイントをデザインしたことになります。
山﨑:私が担当しているのはタクシー乗務員不足を解消するプロジェクトです。ここでは、求職者とのタッチポイントを手がけています。
まさに最近の社会問題ですので、各社がタクシー乗務員の求人を掲載するためのプラットフォーム制作を進めているところです。タクシー乗務員というと、比較的高齢な男性をイメージする方が多いと思います。しかし、そのイメージを変えることで求職者とのタッチポイントの質を変えていくことができると考えています。実際、女性の乗務員は年々増えているんです。主婦の方がパートとのWワークで乗務員のお仕事をする事例もどんどん紹介していきたい。
三輪:私はポスティング用のチラシや法人向けセミナーのバナーの制作を通じて、『GO』アプリや法人向けサービス『GO BUSINESS』のユーザーとのタッチポイントを主に手がけています。アプリの新機能を気軽に利用してもらうためのキャンペーンや、法人様が抱える多様なニーズにリーチするためのクリエイティブなので、タッチポイントの数がとても多い。季節性だったり、インボイス制度導入など、時流によってタッチポイントの質も変わってきます。
ー手がける制作物のバリエーションが豊富ですね。
中村:動画についても、ディレクションの経験はあったのですが、撮影を自分でやったのは初めてでした。ただ、あくまでも達成したい目的があって、実現するための手段は柔軟に考えていくグループなので「自分はこれしかやりません」というよりも、「こういうことをやりたいから、ちょっとやってみようか!」という雰囲気で溢れています。
カギとなるのは、クリエイティブの言語化
ー会社の顔となるようなクリエイティブを制作するとなると、意思決定フローも複雑で大変な印象を受けますが……。
五十川:もちろんプロジェクトがもたらす影響力の大きさによって意思決定者の階層も上がっていきますが、そんなに難しく考える必要はありません。ただ、クリエイティブが生み出されるプロセスをどう言語化してどう伝えるかは、しっかりと考えなければいけません。
中村:GOの特徴のひとつがステークホルダーの多さです。会社の上層部から「OK」をもらえばいいというわけではなく、たとえば「タクシー産業GXプロジェクト」であればタクシー事業者はもちろん、充電器などのインフラ施工を手がけるメーカー、国土交通省など、各所にとっての「ベスト」を考える必要があります。まさに、弊社のValueのひとつである「全方よしを考える。」です。
それを「しがらみ」と捉える方もいるかもしれませんが、逆に考えると様々な分野のプロフェッショナルと関わっていけるというメリットにもなるので、毎回学びは多いですよ。一見ネガティブなように感じるかもしれませんが、とてもポジティブなことだと私は考えています。
ー各分野のプロフェッショナルとフラットに向き合っていくうえで意識していることは。
五十川:言語化ですね。「なぜこういうデザインになったのか」のストーリーを多種多様なバックボーンを持っている方々に説明できる状態にしておくことが重要だと考えています。
山﨑:デザインは正解がありませんからね。だからこそ、説得力をもたせるための文章化や見える化には力を入れています。特に『GO』のブランディングに関しては、社員同士で共通認識を持つことが大切です。
五十川:そうした日頃の準備の積み重ねが、意思決定のしやすさにつながっているのかもしれませんね。もちろん記者発表プレゼンの前などは、またさらに準備に準備を重ねますけどね。
中村:たとえば、2023年3月に発表した乗務員不足解消を目的としたプロジェクト『GO Reserve』『GO Crew』のキービジュアルのアートディレクションでは、撮影プランの資料づくりに特に時間を使いました。
ブランドロゴと車両ラッピングのデザインを担当してくださった外部協力会社さん、乗務員が着用するユニフォームをデザインしてくださったり撮影当日の立ち会いもしてくださったスタイリストさん、モデルさん、カメラマン、弊社の広報、これら全ての方に「こういうコンセプトで、こういうやり方で撮影して、こんなふうにタッチポイントをデザインします」というのを言語化して伝えないといけない。そして最終的にはタクシー事業者の方たちにとってもベストなものをつくりたいじゃないですか。
最終的なアウトプットは1枚絵なのですが、それに至るまでの言語化やコミュニケーションには多くの時間を割きました。「手だけ動かしていたい」という志向のデザイナーもいるかもしれませんが、より良いものを生み出すためには多くの方の協力が必要で、そのためには多くの調整ごとが必要です。
ー改めて、仕事で得られる達成感が非常に大きそうです。
五十川:そうですね。私は元々グラフィックデザイナーで感性だけのようなデザインをしていたのですが、今はモノができあがった瞬間よりも、それによって事業の成長を実感できたときのほうが達成感があります。コミュニケーションデザインの醍醐味ですね。
制約をクリエイティブの“栄養”に
ー最後にどういった方であればコミュニケーションデザイングループで活躍できそうか、教えてください。
三輪:単にビジュアルをつくるだけではなく、問題解決の部分から考えていけるような方ですね。「どう伝えたら相手が納得するか」を考えながらユーザーとのタッチポイントをつくっていける方であればぜひ一緒に働きたいですね。
山﨑:私は会社のことを好きになってくれる方に来ていただきたいですね。クリエイティブを見て「なんかココよさそう」「一緒に働いてみたい」と思える方、GOのファンになっていただける方にお越しいただけたら嬉しいです。
中村:前向きに物事を考えられて、エネルギッシュな方です。弊社はステークホルダーが多く、制約も少なくない。しかし、制約はクリエイティブの“栄養”だと考えています。「やったことないけど、やってみるか!」と前向きに楽しめるようなマインドを持って、目的達成のための手段を一緒に考えていけるような方をお迎えしたいです。
五十川:2つあります。
1つは、日常生活において課題を感じていて、自分の力で解決したいと考えている方。たとえば、地方で暮らすおじいちゃんやおばあちゃんの交通課題に対して「もっとこうしたら解決できるのに」と考えた経験のある方であれば、GOで働く意義を感じやすいはずです。なぜなら、人々の日常生活とGOの間に、たくさんのタッチポイントが存在するからです。
2つめは、感動した経験のある方。直接仕事に関係ないことであってもいいです。クリエイティブ制作現場では、感動した経験が発揮される瞬間があります。アートでも、スポーツでも、映画でも、心が動かされた感動をアウトプットに活かすと、オリジナリティのあるクリエイティブが生まれます。感動した経験のある方は、ぜひその話を聞かせていただきたいです。
コミュニケーションデザイングループのポートフォリオ
五十川:最後に、コミュニケーションデザインとは何か、について候補者の方に知って頂けたら嬉しいです。実は私は「コミュニケーションデザイン」という言葉を聞いたことがなくて、この会社の選考を受ける時に初めて知ったんです。入社してからは、この仕事の魅力を選考プロセスでどう伝えるべきか、を日々考えています。
そこで、コミュニケーションデザイングループがどんな組織でどんなことをやっているのか、を知っていただくためのポートフォリオページを用意しました。これを見て、少しでも興味がわいてきたら、ぜひカジュアル面談しましょう。
コミュニケーションデザイングループのポートフォリオはこちら
※掲載内容は2023年9月時点の情報です。
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