「自社サービスの魅力ってなんだろう?」タクシーアプリ『GO』のAndroidエンジニアたちが考えてみた
「自社サービスに関われることがやり甲斐です」
そう口を揃えるのは、タクシーアプリ『GO』のAndroidエンジニアたち。彼らはもともと受託開発を手がける企業のAndroidエンジニアとして働いていましたが、一念発起し転職。GOの門戸を叩きました。
Androidエンジニアとして自社サービスに関われることの魅力とは。受託開発にはない自社サービス開発ならではの大変さとは。3名のAndroidエンジニアが赤裸々に語ります。
自社サービスに関われるのは、やっぱり楽しい
ーGOを知ったのは何がきっかけだったのでしょうか?
石橋:僕の場合はもともと『GO』アプリのユーザーだったことと毎月開催されているオンライン技術イベント 『GO TechTalk』に参加したことです。
当時は全く転職は考えていなかったのですが、オンラインの勉強会には参加するタイプで…。『GO TechTalk』の情報を見つけたとき「え、あの『GO』の会社?」と申し込みました。そのとき登壇していたのがここにいる高柳さんでした。
高柳:『GO TechTalk』を始めたばかりの回だったのですが、まさか彼が観ていたことには驚きました。たしか、視聴者数は20〜30人ぐらいだったかな。そのうちの1名が石橋さんだなんてすごい偶然ですよね(笑)。
山本:実は、私も『GO TechTalk』のAndroid回は観ていました。登壇する顔ぶれを見て、エンジニアリングに長けたメンバーが多く所属している印象を受けましたね。
ーちなみに高柳さんの登壇の内容は覚えていますか?
石橋:確か、地図関連の話をしていましたよね。『GO』でタクシーを配車する際にアプリ上でピンを立てたり、車両が動いている様子が見えたりするのですが、そのあたりの描画に関するこだわりについてお話ししていました。僕自身車や地図は好きなので、話を聞いてワクワクしたのを覚えています。
ーGO入社の決め手を教えてください。
石橋:高柳さんをはじめ『GO TechTalk』に登壇しているメンバーが非常に楽しそうで、技術的にもおもしろそうなことにチャレンジしていること。あとは、やはり自社サービスの開発に携わりたい気持ちが強かったからです。
高柳:私含めて、自社サービスに携われることにやり甲斐を感じ入社したメンバーは多いですね。受託だと基本的には納品したら終わりなのに対し、自社サービスの成長にコミットしていけますからね。アイデアなども反映させやすくなりますし。
山本:私は自社サービスであることに加え、Webだけで完結せずにリアルとつながっている点にも惹かれました。
スマホアプリはWebの延長線上のようなサービスも多いなかで、『GO』はアプリだけで完結せず、道路を走っているタクシーというリアルな移動社会と連携している。Androidエンジニアとしては腕が鳴る環境です。さらにメンバーも非常に心強いので、成長にもつながりそうな印象を受けました。
高柳:特にテックリードの諏訪村は、大規模なアプリ開発の経験が豊富で、ドメイン知識も深いです。Androidエンジニアとしては非常に頼りになる存在だと思います。
この規模で新しい技術を積極的に導入している企業は、多くない
ー入社して印象的だったことはありますか?
山本:いろいろありますが、やはり新しい技術を導入することに積極的なところではないでしょうか。もしかしたら「新しい技術なら積極的に取り入れていくべきしょ?」と思うかもしれませんが、現実はそう簡単な話ではないので…。
ー高柳さん、そのあたり詳しく教えてください。
高柳:そうですね。自社サービスであればなおさら新しい技術を取り入れていきたいところなのですが、他の開発案件や機能の改善なども並行していると、品質管理チームのリソースなどとどうしてもコンフリクトが生まれてしまうものです。
ただ、GOの場合はAndroidエンジニアも含めて新しいもの好きな方が多いので、どんどん取り入れていく風土があります。もちろん、早く手を出していかないとどんどんレガシーなものになり、最終的には自分たちがデファクトから置いていかれることになりますからね。トレンドに対して敏感で、なんなら前のめりに「どんどん取り入れていこう」という雰囲気なので、エンジニアとしてはいい環境だと思います。
ー石橋さんはいかがでしょうか?
石橋:半年のうちに2週間業務を離れてスキルアップに専念できる『Engineer Challenge Week』という取り組みに驚きました。事業に活かせる範囲であればある程度自由に技術について勉強できるので。
ー実際、どのように活用したのでしょうか?
石橋:僕は、アプリ版の音声読み上げ機能『TalkBack』について勉強しました。『TalkBack』は視覚障がいをお持ちの方でもアプリを使えるように、アプリ画面上のボタンやテキストを読み上げてくれる機能なのですが、適切に設定・実装しないといけなくて。たとえば『GO』の場合、タクシーを呼ぶボタンがあったとしても「ボタン」としか読み上げられないと意味がありませんよね。
個人的にもそのあたりの対応をきちんとしていきたい思いがあったので、音声読み上げ機能についての事前調査に活用し、テックブログにも書いて発信しました。
高柳:いいですね。恥ずかしながら僕はマネージャーの仕事が忙しくて、まだ『Engineer Challenge Week』を活用できてないんですよね。どこかでチャレンジしてみようかな(笑)。
山本:自分は『Engineer Challenge Week』ではありませんが、不正利用防止のために reCAPTCHA という仕組みをタクシーアプリ『GO』に導入したことが印象に残っています。国内では導入事例も多くなく、既存機能にどのように組み込むかバックエンドのメンバーとすり合わせながら検討を進めました。実際に運用してみると精度が上がるまでトレーニング期間が必要なことがわかって。リリース日に対して本格運用できる日程がギリギリだったので、ヒリヒリドキドキしました(笑)。
高柳:もちろん我々も技術を導入する時に公式ドキュメントを読み込むのですが、気をつけるべきポイントが意外とサラッと書かれていることもあって……いい勉強になりました。
GOに入社して、できることがどんどん増えた
ーGOで成長を感じたことを教えてください。
山本:自分の考えを周りに発信する大切さを学べたことです。
受託開発の会社から転職した立場としては、デザイナーをはじめ他の職種のメンバーとの距離が近く仕事のやりやすさを感じましたが、同時に自分自身もアイデアを周りに共有していく必要がある。エンジニア視点の考えの伝え方、提案の仕方については日々勉強しています。
高柳:確かにデザイナーへの提案や、何か相談されたときのできる・できないのジャッジは、自社サービスでなければ経験できないことかもしれません。おしゃべり好きである必要はありませんが、コミュニケーション力は求められます。
山本:前職もコミュニケーションしやすい環境ではあったのですが、より自分の意見や意図を考えるようになりました。自分ごととして向き合うというか。
ー石橋さんはいかがですか?
石橋:やはり私も自社サービスならではの部分です。前職では保守運用について考える機会はあまり多くなかったこともあり、既存のものに付け足していくようなことが多かったように思います。
しかし、GOでは設計の方針や実装のルールなどがドキュメント化されています。コードを書くにもドキュメントに沿うようになったことは個人的には大きな変化です。
あとは、2023年にリリースされたタクシーアプリ『GO』の機能であるデジタルタクシーチケット「GOチケット」の開発を主導するなど、大規模な機能開発を経験したことで、実装力も上がったような気がしています。できることがだんだん増えてきました。
ー今はどのようなことにやり甲斐を感じていますか?
山本:多くのユーザーに利用してもらっていることです。友人から「夜終電を逃して帰れなくなったから使ったよ」という声をもらうことも多く、何より自分自身も使っている。正直、これまでは自分がつくったアプリを使うことはあまりありませんでしたからね。
高柳:いや〜、共感しますね。僕も前職でつくったアプリはほとんど使いませんでした。一方、GOは普通に使っている。受託開発をしていた身からするとすごいことですよね。
石橋:同感です。最近では、高齢者の方や海外の観光客の方のようにこれまでタクシーの利用にハードルがあった層の利用が増え「タクシーを呼びやすくなった」といった声も届くようになりました。まだまだこれからだとは思いますが、世の中に欠かせないサービスになってきていることを感じます。
ー最後に、今後の課題について教えてください。
高柳:「リファクタリングがあまりできていない」ということです。新しい技術がどんどん出てきて、古いものはメンテナンスしなければいけないのですが、やることが多すぎて手が回っていない。いかんせんアプリの規模が大きいので、時間が足りません。
エンジニアが増えれば、少しは余裕が出てくるはずなので、なるべく早めに対応していきたいですね。そういえば、数年前イベントに登壇したときも「リファクタリングをしなきゃ」と言ってたんですよね……(笑)。早くやらないと…!
※掲載内容は2024年3月時点の情報です。
■採用情報
GO株式会社では、共に働く仲間を募集中です。
興味がある方は、お気軽にご連絡ください!