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新執行役員 奥山 賢一の信念|全国を駆け巡る。見て、聞いて、感じた現場情報が最大の価値を生む

GO株式会社では、さらなる事業と組織の成長・拡大に向けた経営体制の強化を目的とし、2023年9月1日付で渉外本部 本部長 奥山 賢一が執行役員に就任。「現場を正しく理解したい。だから時間の許す限り、全国のタクシー事業者様や拠点を回っているんです」と語る奥山に、これまでのキャリア、仕事で大切にしていること、渉外本部が描く未来について聞きました。

奥山 賢一(おくやま けんいち) 執行役員 渉外本部 本部長 
銀行に入行後、2003年株式会社ディー・エヌ・エーに入社。モバイル事業部副事業部長として、広告事業の責任者及び『モバゲータウン』『モバコレ』のビジネスプラン策定の責任者を担当し、合弁会社の取締役に就任。その後、事業戦略室室長に就任。2013年からは米国・中国のベンチャーに参画後、国内ベンチャーの取締役を数社経験。2019年より株式会社ディー・エヌ・エーに復帰後、2020年4月よりGO株式会社(旧:株式会社Mobility Technologies)に転籍。渉外本部 本部長および子会社の愛のタクシーチケット株式会社の代表取締役社長を兼任。2023年9月より現任。


DeNA創業期。営業責任者と新サービスの立ち上げを経験

——これまでのキャリアについて教えてください。

大学卒業後は銀行に就職しましたが1年足らずで退行し、その後渡米して勉強と仕事をして、帰国後は日本のベンチャー企業で働きました。そこから当時創業したばかりのDeNAに入り、広告事業の責任者をしながら『モバゲータウン』『モバコレ』のビジネスプラン策定の責任者を担当。事業戦略室での経験を経て、2013年に一度退職しました。

その後は、米国・中国のベンチャー、国内ベンチャーでの取締役を経て、2019年にDeNAに復帰。事業統合後はタクシーアプリ『GO』『GO BUSINESS 』をはじめGOのさまざまな事業における渉外部門全体を管掌しています。

——国内外問わず、様々な企業で経験を積んできたんですね。

自分の性格上、“じっとしていられない”ところがあります(笑)。
これまで営業をメインに経験を積んできましたが、同じ仕事を繰り返すタイプの営業は得意ではなくて。そこに関わる人たちと会話を重ねながらリアルな情報を仕入れて新しいサービスを作っていくことに面白さを感じていました。

——そうなんですね。

ただ、その中でもDeNAは8年ほど籍を置いていて、振り返ってみても非常に濃い時間を過ごしたと思っています。当時の社員は数十人ほどで、メイン事業はオークションサイトとネットショッピングモールの運営のみ。現在のような売上は築けていない状況で、なんとか黒字化を目指そうと必死になってあらゆる事業に取り組んでいました。

営業部門を統括しながら新サービスを立ち上げていくというミッションを持ち、いわゆる“会社の立ち上げ期”を経験したので、学ぶべきことが本当にたくさんありました。現・代表取締役会長の南場さんと会社経営に向き合ったことは、自分のキャリアの基礎と言えると思いますね。

現場との対話を重ね、物事をより立体的に見ていく

——奥山さんが仕事をする上で大事にされていることは何ですか?

“現場情報”はものすごく大事にしています。

サービスづくりに向き合う場合どうしても自分の常識に当てはめてしまいがちです。「この流れなら、こうした方がいいよね」と考えるケースが多くある。もちろん、その考えで成功する場合もありますが、サービスのニーズや使い方は千差万別です。だから、一つの情報に偏るのではなく、そのサービスに関連するいろいろな情報を集め一番大きいボリュームゾーンを見極めることが、サービス作りには重要だと思っています。

——現場の話を聞くということでしょうか。

そうですね。そして、“ちゃんと”耳を傾けることが大事だと思うんです。

例えば、報告をもらう場面では、メンバーと対話をしながら「なぜそうなったのか?」「そう思う理由は何なのか?」を掘り下げていく。会話を重ねてやり取りをしていく中で、いろいろな言葉が出てきて、「点」が「線」になり、物事がより立体的に見えてきた経験が多くありますね。

——上司として「一方的に報告を受ける」ではないんですね。

そうですね。そう思うようになったのは、自分自身がそんなに話すことが得意じゃなかったところにあります。DeNAで働いていたときは、南場さんはじめ経営メンバーの方々に、自分の考えを引き出してもらって、上手にまとめてもらったという体験があるんです。

DeNAはコンサル出身の方々が創業した会社ですから、基本はデータ重視の考えです。けれどデータを根拠に論理的に話を進める一方で、ものすごく人の話を聞くんです。それこそ、自分が「点」で伝えた話を、上司が一緒に考えを整理して、「線」にしていってくれる。概念が綺麗に整理されて、意図が伝わった瞬間、互いに分かりあえた感覚が持てました。

組織のコミュニケーションで大事なのは、情報が相手に正しく伝わることです。綺麗に整えた資料やロジカルな話し方も大事ですが、必ずしもそれで伝わるわけではないと思うんです。それよりも対話の機会を増やすことで、お互いの考えや持っている情報の行間まで正しく理解できると思っています。

現場と共に汗をかくために、全国を駆け巡る

——組織づくりにおいては、どのような考えでしょうか。

メンバーに、何かを押し付けるマネジメントはしないよう気をつけています。

この目標を達成してほしい、このプロジェクトを担当してほしい…とこちらから依頼するのは簡単ですが、そこに本人の「主体性」がなければ意味がないと思うからです。

それは勉強も同じですよね。親や先生が「これをやりなさい」「絶対に100点取りなさい」と命令したところで、成績は伸びない。けれど、本人が「おもしろい」「もっとできるようになりたい」と思えば驚くほど伸びていく。仕事も同様だと考えています。

——それぞれの考えやゴールに対する理解が必要ですね。

そう思います。そして、人生において目指すものは違うので、「どういう想いでGOで働いているのか」「どういう未来を描いているのか」といった話は、時間の許す限り話をして、理解したいと思うんです。

私が統括しているのは北海道から沖縄までの拠点で、その各エリアで活躍しているメンバーになりますから、特定の1箇所にはほとんどいません。ある週は北海道に3日いて、京都に行って、千葉によって、福岡にいく…そんな1週間を過ごしていました。

——ものすごくハードですね。

でも、私はそこまでハードに感じていないんです(笑)。

みんな情報の整理ができると、ものすごいパワーを発揮するんですよ。それがすぐに入ってくる人もいれば、理解するまでに時間がかかる人もいる。私がやるべきことは、メンバー全員が納得感を持って仕事に向き合えるまで話し合うこと。それを丁寧にやっていかないといけないという思いで、全国を巡っていますね。

それから私のスタンスとして、「一緒に動ける上司でありたい」という想いは強くあります。例えば、何か問題が起きた時に「なにやってんだ、何とかしてこい」と怒る上司なのか、一緒に取引先に訪問して解決してくれる上司なのか。私は、後者でありたいと思う。

自分の経験を振り返ってみても、何か悩んだ時に親身に相談にのってくれたり、共に解決策を考えてくれたりした上司のほうが、圧倒的に信頼ができた。この人と仕事をしたいと強く思った場面が多くあったんです。自分の中で理想の上司像があって、そこに近づけるような行動をしていきたいと、日々思っていますね。

タクシー事業者様とユーザー、双方の利便性を高めていく

——「渉外本部」が目指す未来について教えてください。

渉外本部が担っているのは、『GO』『GO BUSINESS』等、GOが提供するプロダクト・サービスをご利用いただいているタクシー事業者様に対する提案やさまざまな対応です。具体的には、新しいサービスのリリースに伴う使い方の説明や、何か不具合やトラブルが起きた際の対応などですね。

エリアごとに多少の差はありますが、ここ数年の成長もあり『GO』『GO BUSINESS 』の導入フェーズとしてはある程度目途が立っていて、これから先はタクシー事業者様にとっても、ユーザーにとっても、どこまで“利便性”を高めていけるかがポイントになってくると考えています。

——“利便性”というのは?

例えば、タクシー乗務員にとって「キャッシュレス化」は売上に大きな影響を与える話です。日本全国でみると現金のみのタクシーも多くあって、支払いの際にお客さんがお金を出し、乗務員がお釣りを渡して…というやり取りが毎回行われている。1回につき2分~3分の話ではありますが、1日で合計すると30分~40分のロスになります。『GO Pay』『GO BUSINESS 』を導入することで、タクシー事業者様のオペレーション改善や乗務員の負担軽減、そして売上拡大を実現したいと思っています。

一方、ユーザーにとっては、“乗りたい時にいつでもタクシーに乗れる体験”を提供することが重要だと考えていて、例えば『GO』においては、最短15分後から7日後までの希望日時を指定できる「AI予約」や車両を指定できる「こだわり条件」などのサービスを開発してきました。けれど、サービス開発をしたからといって、すぐにユーザーが使えるわけではありません。タクシー事業者様と連携し、一人ひとりの乗務員の方にサービスを運用してもらわなければ広まらない話でもあるんです。

——そこを担うのが「渉外部門」なんですね。

おっしゃる通りです。
今回、私が執行役員になった意味も、GOにおける「渉外部門」の重要性だと捉えています。全国のタクシー事業者様とのやり取りを通じ、有益な現場情報をサービスに活かしていく。タクシー乗車におけるストレスをなくし、利便性を高めていく…。それを着実に推し進めていくのが「渉外部門」です。移動における社会課題の解決に向けて、足元から一歩ずつ、確実に成果につなげていきたいと思いますね。

※掲載内容は2023年11月時点の情報です。

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