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【子育て世代の座談会】働きやすさの理由は、仕事とプライベートの垣根が低いこと。


MoT社員の平均年齢は34歳で、その多くが子育て世代。家事・育児に積極的に参加しながら、仕事でもしっかりパフォーマンスを出しています。そこで、今回は“仕事と子育てのリアル”についての座談会を実施。MoTのカルチャーやリモートワークでの子育ての工夫について語ってもらいました。

まずは座談会に参加してくれた社員4名のプロフィールを紹介します。

松山純也(左上)
Androidエンジニア。携帯電話メーカーを経て、2011年DeNA入社。ゲーム事業やライブ配信サービス事業に携わった後、タクシーアプリ『MOV』の開発を担当。事業統合後は『GO』のアプリ開発に従事。小学5年生の娘と小学3年生の息子がいる。

鈴木政隆(右上)
AIエンジニア。2013年DeNAに新卒入社。プラットフォームの開発・AIシステム部での研究開発に携わる。2019年、約4ヵ月間の育休を取得。復帰後は「DRIVE CHART」の開発を担当。1歳の息子がいる。

井立良子(右下)
データアナリスト。エンタテインメント企業を経て2019年旧JapanTaxiに入社し、現在はアナリシスグループにて『GO』を中心としたデータ分析・リサーチ業務を担当。小学6年生の息子と小学2年生の娘がいる。

風間哲史(左下)
ハードウェアエンジニア。自動車メーカー向けODM車載機器設計をしたのちに2018年旧JapanTaxiに入社し、現在はハードウェア開発グループにて「ドライブレコーダー4」「DRIVE CHART」の設計・開発を担当。5歳と9か月、2人の息子がいる。

育児と仕事の両立は、特別なことではない

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—―MoTでは子育て世代が多いとお聞きしたのですが、みなさんどのような印象をもっていますか?

井立:多いと思います。現在所属しているチームでも、乳幼児の子どもがいる方が半数以上だとおもいますね。なので、子どもの話が共通の話題になっています。

松山:うちは小学5年生と3年生だから、もうだいぶ大きい方だけど、2歳・3歳とか小さいお子さんがいらっしゃる方が多い印象を持っていますね。

現在はリモートワークということもあって、ミーティング中にお子さんが入ってくるなんてこともよくある話で。みんな「こんにちは~」と声をかけたり、手をふったり、子どもの存在を温かく受け入れてる感じはありますよね。

井立:分かります!赤ちゃんが映ると「今日はいいもの見させてもらった~」という気持ちになります(笑)。

――癒されますね(笑)。お子さんがいらっしゃる社員同士でお話する場もあったりするんでしょうか?

井立:部活動的なチームがあるわけではないですが、Slackに“子育てチャンネル”と呼ばれるものがあります。これは、子育てに関することについて、自由に話ができる場所です。

松山:つい最近だと“ランドセルはいつ頃までに買ったほうがいいか”とか、“子どもが偏食で全然食べてくれない”とかそんな話がされていました。それに対して、うちはいつ頃買ったよ、こういう方法試してみたら?なんて返答が自然とされていて、すごくいいなぁと思っています。

風間:あとは、同僚に加えて、マネージャーや部長も同じぐらいの年代のお子さんをお持ちなのも大きいと感じていますね。急に子どもが熱を出してしまった、妻の具合が悪いので自分が育児をしないといけない時でも理解を得やすいなと思います。

鈴木:うちもまだ子どもが1歳ということもあって、よく熱を出してお休みすることがあるのですが、仕事をすぐに調整してもらえるのは助かります。

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井立:社風として“育児と仕事の両立”の価値観が根付いているのは、MoTの良いところですよね。他の人のスケジュールを見ていると「〇時~〇時までは家庭対応のためMTG不可」と入っている人も多いですし。それに対して、嫌味をいったり、文句をいう人もいません。

松山:確かにそうですね。今ではないですが、昨年2月に緊急事態宣言が出て小学校が休校になってしまったときは、私も子どもたちの昼ごはんを用意してあげないといけなくて。そのときは、スケジュールに毎日2時間「ごはん」という予定を入れたことを思い出しました。その時間にMTGが入ってしまったときは「申し訳ないですが、参加できないです」と返していましたね。

井立:私自身も基本的に5時に退勤しているのですが、何か言われたことは一度もありません。温かく理解いただいてることに感謝していますね。

――“育児と仕事の両立”が特別なものではなく、ごく自然なものとして受け入れられているんですね。一方で、看護休暇や育休など会社の制度はどうでしょう?

松山:子どもが小さい頃はよく風邪をひいて休んでいたので、「看護休暇」を使っていました。名前ばかりの制度ではなく、きちんと使えていましたね。

鈴木:私は、育休を取得させてもらいました。息子が産まれてから4ヵ月ちょっと。数週間だけではなく、しっかりお休みをもらいました。世の中的には、男性が育休を取るのはなかなか珍しいことではないかな、と思っています。

しかも、部署内では同時期に育休を取る男性社員が、私を含めて3名いましたから。性別関係なく、育休を取ることが自然になっていると思いますね。

リモートワークでの子育てで、工夫したこと

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――現在はリモートワーク中心だと思うのですが、良かったこと・困ったことについてお聞きしたいです。では、まずは良かったことから教えてください。

鈴木:良かったことは、業務中でも幼稚園のお迎えにいけることですね。30分だけ休憩をとって抜けて…ができるのはリモートワークの良かったところだと思います。

風間:分かります!うちも、幼稚園の送り迎えは私の担当なので、仕事の間で対応できるのはいいですよね。

松山:私は小学校の保護者会など学校のイベントごとにも、参加が楽になったことですね。小学校は自宅からすぐ近くなので、日中に1時間程度の時間があれば参加することができます。これまでは参加するとしても、移動も含めると3,4時間は必要だったので大変でしたが、それが一切なくなりましたね。

ーーそれにしても、男性のみなさんが家事・育児に積極的に参加されていてすごいです。

井立:ええ、お話を聞いて驚きました。素敵ですね。

私は、家と仕事場が近いことに、この上ない安心感を感じていますね。そう思うようになったのは、東日本大震災のときの経験が大きいです。当時長男が保育園に通っていたのですが、電車が止まってしまってなかなかお迎えに行くことができなかったんです。泣きながら待っていないかな、不安に思っていないかな、思うと胸が張り裂けそうで。

そういう思いもあって、子どもに何かあったときにすぐに駆けつけてあげられる距離で働けるというのはとてもありがたいことだと感じています。

松山:確かに、子どもの帰宅時間に家に親が必ずいる状態を作ってあげられているのは大きなメリットですよね。また、以前は平日に家族そろって夕食を食べることはほとんどできていなかったのですが、今は毎日全員で食卓を囲んでいます。

――では、逆に困ったことは?

井立:一番は、子どもに静かにするよう要求してしまうことですね。仕事ができる環境と、子どもがにぎやかに遊ぶ環境は、相反するものがありますから。子どもに窮屈な思いをさせているかな、と申し訳なく思う時もあります。

風間:そうですよね。打合せ中も、みんな温かく見守ってくれてるとはいえ、子どもの声が入ってしまうと、気を付けないとという気持ちになります。

松山:リモートワークが始まった頃は、リビングのテーブルで仕事をしていたんですが、ミーティングもありますし、子どもに我慢をさせることも増えてきたので、仕事部屋を作りました。エアコンもなかったので、新しく買って仕事場として快適に過ごせるよう工夫しましたね。

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――なるほど。他に工夫されたことはありますか?

松山:あとは、PCのマイクは遠くの音も拾ってしまうので、ヘッドセットを使うようにしたり、腰が痛くなってしまったのでスタンディングデスクを用意したり…ですかね。

風間:私は、妻に育児を任せられるときはノイズキャンセリングのイヤホンを使って集中。子どもたちが大きな声を出しても、仕事に支障がでないようにしています。

鈴木:うちは保育園のお迎えが17時半なんですが、18時からは30分ほどチームのデイリースタンドアップMTGがあるんですよね。なので、その時間、子どもは昼間に録画しておいた子ども向けのテレビ番組を見る時間にしています。

井立:私は“時間にメリハリをつけること”を大事にしています。リモートワークになったことで、移動時間もなくなりましたし、すぐに仕事ができる環境が目の前にありますし、やろうと思えばいくらでも仕事ができちゃうと思うんですよね。

でも、その結果は見えていて。家庭のことに手が回らなくなると、自分自身も家族も余裕がなくなるし上手く行かなくなる。だからやるときは集中してやる、時間が来たらスパッと終わるようにしています。

風間:現在はリモートワーク中心ですが、状況が変われば出社する回数も増えていくかもしれません。その時は、新しい働き方、新しい工夫を取り入れていきながら、柔軟に働きやすさを追求していけたらいいなと思います。

※掲載内容は2021年3月時点の情報です。