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“GOの知財のあり方”を創る。「知財戦略室」を担うコアメンバーに求めるものとは?

タクシーアプリ『GO』、次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』、脱炭素サービス『GX(グリーントランスフォーメーション)』を推進する次世代サービスなど、時代の最先端を行く多様なプロダクト・サービスを支えるべく、GO株式会社では新たな知財担当を募集中です。

知財戦略室 室長の藤野は「GOの知財のあり方を、プロダクト開発者や事業企画と共に考え、実現に向けて果敢にチャレンジしてくださる方にお会いしたい」と語ります。今回は、藤野とGOに入社して1年の都筑に、いま知財戦略室が求める人材、GOに転職した理由、知財戦略室で働く面白さについて話を聞きました。

藤野ふじの ただし
法務・総務本部 本部長/知財戦略室 室長
大手鉄道会社の研究開発部門で知財管理や特許訴訟等への対応を経験した後、法務部課長として新規事業の立ち上げや海外プロジェクトに関与。その後、マーケティングリサーチ会社の法務コンプライアンス部長として法務・知財部門の体制整備に関わった後、2022年5月、GOに入社。2022年11月より現職。

都筑つづき 崇弘たかひろ
法務・総務本部 知財戦略室
大学卒業後、遊技機業界の株式会社オリンピアに入社、後に株式会社平和に転籍。約18年間、知財部に所属し、主に特許に関する業務を担当。自らが発明者となっている特許権も複数あり。2023年4月、GOに入社。


積極的にアクションを起こしていく意欲を重視

「基本的な経験やスキルは必要。だが、それ以上に積極的にアクションを起こす意欲を重視したい」と語る知財戦略室 室長の藤野

——まず、今回の募集背景について教えてください。

藤野:GOは、2020年の事業統合以来、急成長を遂げています。ここまでタクシーアプリ『GO』、次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』、脱炭素サービス『GX』などの多くのプロダクトやサービスを急スピードでリリースする中で、モビリティ業界を切り拓いて、リードする存在として確立しつつあると感じています。

その過程で多くの特許発明を世に出し、自社のブランドを構築してきましたが、今後、パブリックカンパニーを目指すにあたり、これまで以上に「知的財産」を戦略的に考えていく必要があると考えています。そんな背景もあり、2022年秋、法務・総務本部に「知財戦略室」を設置しました。

知財戦略室設置後、それまで法務部内で行っていた知財業務を切り出し、当社の知的財産をより効果的に保護し活用するための戦略を考えながら、開発部門、事業部門と並走して業務を進めていく体制の構築を目指してきました。現在は、室長である私と、知財業務全般を専任で担う都筑が中心となって進めていますが、この体制をより強化すべくコアメンバーを募集することになりました。

——コアメンバー募集とのことですが、「求める経験」はどのレベルになりますか?

藤野:年数でいうと、実務経験3年程度です。特許業務を一通り経験し、大体の流れが分かってきたぐらいをイメージしています。

主に担当していただくことを想定しているのは、現在、都筑が中心となって担っている各知的財産権の出願に向けた開発部門への働きかけや、そこから生まれる出願の手続、特に特許明細書等の出願書類の作成支援等ですが、基本的な知識と実務経験があれば、都筑や開発者等からの助言を参考に、社外のリソースを活用することで対応していただけると思っています。

——基本的な実務経験があればOKなんですね。

藤野:そうですね。今回の募集でお会いしたいのは、“GOの知財のあり方を、プロダクト開発者や知財のメンバーと共に考え、挑戦していける方”です。

もちろん、担当していただく仕事の性質上、基本的な経験やスキルは必要ですが、今の会社のフェーズで知財戦略室のメンバーに求められているのは、それ以上に「言われた業務をこなすだけでは物足りない」「より幅広い分野で経験を積んでみたい」「会社が目指す方向に合わせて、積極的にアクションを起こしていきたい」という意欲であり、そういった意欲を持つ方を重視していきたいと考えているんです。

ですから逆を言えば、開発部門から依頼があって動くほうがやりやすい、限られた業務だけに取り組みたい…と考える方には少し居心地の良くない環境かもしれません。

——そうなんですね。“GOの知財のあり方を考え、挑戦していく”について、もう少し詳しく教えてください。

藤野:大事なのは、会社の目指す方向性を理解した上で、知財を活用してGOが強くなるための戦略を考える、そしてそのために必要な知財を積み上げていく、というサイクルを回していくことだと思います。

知財戦略は「知的財産」だけで成り立つものではありません。より俯瞰的な視点で自社のビジネスがどこを目指しているのか?開発がどの方向に向かっているのか?ということを、リアルタイムで正確に把握して、共に動いていく必要があります。

例えば、開発部門では数年規模の大規模プロジェクトが常に複数動いていますし、事業部門ではビジネス上の観点から開発成果を活かしたプロダクトやサービスを世の中に出していく上での優先順位が常に議論されています。そして、すべてが当初のプラン通りに進むものではありませんから、それぞれの状況をキャッチアップし、かつ、他社の動向等も見ながら、「どの技術をどの順番でどういう特許権にしていくのか」を考えていかなければなりません。

だからこそ「会社はどこを目指しているのだろう」「技術者は、いま、何を課題と捉えて開発を行っているのだろう」…こういったところに高い関心を持ち、きちんと追いかけていける力がとても大事だと考えているんです。

「技術を守るための特許」に向き合えると思った

「前職では“開発者の技術”を守りきれていない状況にもどかしさを感じていた」と語る知財担当の都筑

——都筑さんは遊技機業界で知財を担当していたと聞きました。GOに転職を決めた理由は何ですか?

都筑:いくつかありますが、その一つは“GOという会社の将来性”です。前職は遊技機業界における特許業務に携わっていたのですが、業界そのものがすでに成熟していました。安定しているという見方もできますが、ここから大きな成長は見込めないと感じていたんですよね。

一方で、モビリティ業界には大きな時代の流れを感じていて、しかも、その中でGOは圧倒的な存在感を放っていた。会社としての“伸びしろ”を感じましたし、新しいプロダクトやサービスがどんどん生み出されている現状を見て、知財としての手応えをダイレクトに感じられるのではないかと考えていました。

——手応えというのは?

都筑:「技術を守るための特許かどうか」ですね。

前職では自社の技術を守るための特許権の取得よりも、他社が使うことで収益を得られる特許権の取得を優先するという場面が多くあったんです。

例えば、技術者から「こういう問題があったから、こういう工夫をした」という話を聞き、“これはすごい”と心動かされる技術が目の前にあったとしても、「他社の動きを考えると、特許権の取得を目指すべきではない」と判断したケースがいくつもあった。そしてその度に、知財担当でありながら、“開発者の技術”を守りきれていない状況にもどかしさを感じていましたし、自身の強みでもある「自社技術の中から特許権の取得を目指すべきものを発掘する能力」が発揮できる場も少なかったんです。

GOはそれが全く裏返しの状況にあって、業界の先駆者として、自分たちが生み出したプロダクトやサービスを他に真似されないよう守っていくことが大事になってくる。つまり、自分のやりたいことが実現でき、自身の強みも発揮でき、そしてそれがGOの目指す方向性にも沿う。知財担当として携わるにはものすごく幸せな環境だと思えたんです。

藤野:新たなプロダクトをどんどん開発し、世の中に大きなインパクトを与える可能性を秘めているビジネスを多く生み出し続けているGOにおいて、「知財戦略室」が担う役割や責任は大きいですよね。

仕事の進め方を見ても、経営トップや部門責任者が皆知財に高い関心を持っており、私も定期的なミーティングを行いながら、知財としてどう動くべきかを常に考えています。ここまで密にコミュニケーションを取りながら、日々の業務に反映できる環境はそうないと思います。

GOの知財のあり方を考え、実現していく

——都筑さんは、入社してどのような感想を持ちましたか?

都筑:一番感じたのは、知財担当としての仕事のしやすさです。
例えば、特許権の取得のためにはエンジニアから話を聞く必要があるんですが、みなさんしっかり時間を取って一生懸命に説明をしてくれるんですよね。しかもすぐに。一般的には、忙しいから無理…時間がない…となってしまうことも多いのですが、全然そんなことがなくて。特にスタートアップということもありエンジニアの皆さんは常に多忙なはずなので、ここはとても驚いたところです。

藤野:確かにGOのエンジニアには、特許を出すことに対してオープンな方が多いですよね。元々、それぞれが最先端の分野で技術開発しているという自負があるので、自分たちの成果を出すことにも積極的で、社外のイベントやセミナーにもどんどん出ていって、世の中に発信をしていく風土があるので、特許を出願して技術を世の中に公開する、というアクションとも相性が良いのだと思います。都筑さんが入社して以降、特許出願に向けた働きかけをより強化したこともあり、今年に入ってからの特許出願数は、昨年の3~4倍程度の数になっていますね。

この姿勢や取り組みこそがGOのカルチャーだと思いますし、結果として知財としての働きやすさにつながっていると感じています。

都筑:それから、「働き方」も魅力に感じたことの一つです。

リモートワークやスーパーフレックスが導入されているのですが、子供が2人いる私にとってはとてもありがたい制度です。スーパーフレックスを使うと、例えば平日に子供の学校行事があっても1~2時間だけ休憩を取って参加することが可能です。休んだ時間分は月内のどこかで調整すれば問題ありません。半日とか1日有給休暇を取らなければできなかったことが、フレキシブルに対応できるのですごく便利ですね。

それからリモートワークであれば通勤がなくなるので、その時間を丸ごと家庭や仕事の時間にあてることができます。子供を送り出して、すぐに仕事を開始して、子供が帰宅したらご飯やお風呂の準備をする。子育ても仕事も両立できる働き方ができていると感じています。

——「知財戦略室」の今後の取り組みについて教えてください。

藤野:経営トップや部門責任者だけでなく、現場のエンジニアも含めて同じ方向を見て動いていけるGOのカルチャーは非常に魅力的なのですが、同時に組織としてはまだまだ未完成な部分がある、という課題感も持っています。

特許等の知財を積極的に出願して活用する風土は生まれつつありますが、GOという会社としてそれが「仕組み」化されるのはこれから。例えば、他社の特許情報分析の結果を開発部門や事業部門側にフィードバックして、優先順位付けを考える上での材料にしてもらう、といったような取り組みは今後の課題になってきますし、知財戦略室側の業務のやり方ひとつとっても、特許事務所などの社外専門家の活用のあり方の見直しなど、できることはたくさんあると考えています。

今回募集するコアメンバーにも、その視点を持ちながら、GOが強くなるための知財戦略を一緒に推進していただけたら嬉しいですね。

※掲載内容は2024年2月時点の情報です。

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