キャリアがバラバラのデザイナー3人はなぜMoTに?共通点は、デザインで社会貢献。
タクシーアプリ『GO』、法人向けサービス『GO BUSINESS』、次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』など、“交通課題の解決”につながるさまざまなプロダクトを生み出してきた、株式会社Mobility Technologies(以下、MoT)。今後のさらなるチャレンジを目指し、会社全体で採用に力をいれています。同じく「デザイン部」でも組織を強化しており、ここ半年で新たに3名のデザイナーが入社してくれました。そこで、3人に「MoTに入社を決めた理由」「MoTで目指していること」など、本音をズバリ聞いてみました。
前職はシェフ?!多彩なキャリアのデザイナーが在籍
――まず、みなさんの入社時期と現在の仕事について教えてください。
藤松:私は2021年12月に入社したので、ちょうど半年が経ったところになります。デザイン部には「プロダクトデザインチーム」と「コミュニケーションデザインチーム」2つのグループがあるのですが、私が所属しているのはプロダクトデザインチーム。MoTが提供するプロダクトのデザイン開発全般を担当していて、私は主にタクシーアプリ『GO』のプロダクト改善に携わっています。
渥美:私と山崎はコミュニケーションデザインチームの所属で、2人とも2022年2月・3月頃に入社しました。このチームが扱う領域はプロダクト以外のユーザーがMoTに触れるタッチポイント全てです。グラフィックを軸に、ランディングページやプロダクトのマニュアル動画、コーポレートサイトなどさまざまなデザイン業務を担当しています。
――同じ「デザイナー」ではありますが、担う役割はそれぞれ異なっているんですね。これまで経験してきたキャリアも全く異なるのでしょうか。
山崎:おそらくバラバラだと思います(笑)。私はアパレル企業で企画デザインからキャリアをスタートさせたのですが、ロンドンでパリコレに携わったり、有名レストランでシェフとして働いたりしたこともあって。WEBデザイナーになったのは10年ほど前です。
――アパレルの企画デザインから、シェフ・・そしてWEBデザイナー。多彩なキャリアですね。
山崎:WEBデザイナーとしての本質的な力を磨きたいという気持ちが強く、これまで業界・業種、雇用形態など問わず、あらゆる形でデザインの仕事に携わってきました。そこで思ったのは、チームで仕事に取り組む価値です。フリーランスとして個人で働いた期間もあって、1人でやれることの限界を強く感じたんです。それぞれの強みを活かせれば、単純な人数以上のパフォーマンスを発揮できるのだと実感しました。
――会社にも世の中にも与える影響が大きくなると感じられたのでしょうか?
山崎:おっしゃる通りです。そんなときにMoTのコミュニケーションデザイナーの仕事に出会いました。「コミュニケーションデザインチーム」は、できたばかりの組織で、まさにここから作っていく段階との話を聞いて“面白そう”だな、と。会社内はもちろん、世の中に対してもお手本となるようなデザイン組織をつくれたらと思ったんです。
渥美:私もその点は同じように魅力に感じましたね。過去にはマネジメントの経験はありましたが、「デザイン組織」をゼロから立ち上げる経験はなかったので、シンプルに“やってみたい”と思いましたし、自身のキャリアの幅も広がると捉えていました。
――渥美さんは、これまでどのようなキャリアを?
渥美:私は、テレビ業界などエンタメ領域で、グラフィックを中心としたデザインに携わってきました。とはいっても、動画コンテンツを制作したりとか、衣装をデザインするようなことだったりとか…本当にいろいろ。“デザイン”と呼ばれるものであれば、割となんでも取り組んできたように思います。なので、私が大事にしていたのは、「その仕事に、自分のチャレンジがあるかどうか」。これまでの経験やスキルでできる仕事を続けていても成長はないし、やりがいは得られないという考えが強かったですね。
――なるほど。そういう意味でも「デザイン組織」の立ち上げは、魅力的だったわけですね。
渥美:はい。もう一つは、事業会社で自社プロダクトに携われる点。これまで制作プロダクションに近い動き方をしていたので、企画から携わることはほとんどなかったんですね。「何をやるか」はもう決まっていて、私は「どうやるか」を考えるところからスタート。でも、そうではなく課題の発見から、解決策を考え実行していくような上流から携わってみたい気持ちがありました。
藤松:お二人の話を聞きながら、僕ら3人は同じ“デザイナー”ではありますが、思っていた以上に違っているんだな…と発見がありました(笑)。
共通点は、社会貢献。「MoTが描く理想の社会」に共感した
――藤松さんがMoTのデザイナーに魅力を感じたところはどこでしょう?
藤松:私はこれまで「自社プロダクトのUI・UXデザイナー」として経験を積んできていて、MoTが3社目になります。業界や会社の規模などに違いはありますが、仕事内容だけを切り取ると、そこまで大きな変化はないんです。企画とエンジニアとQAと協力をしながら、「ユーザーの課題を解決するプロダクト」を作り上げる。その根本は変わらないんだと思います。
じゃあ、何が違うのかといえば、「そのプロダクトが、どのぐらい社会に役立つのか」という点です。私がMoTに最終的に入社を決めたのも、圧倒的な社会貢献度の高さでした。
――どのような場面で感じたのでしょう?
社長である中島さんとの最終面接は、強烈な後押しになりましたね。そのとき興味を持っていた温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「脱炭素社会」について、中島さんの考えを聞けたことが大きかった。“MoTにしか描けない地球の未来”について話をしてくださって、すごく共感したんです。社会だけじゃなくて、地球に還元できるってすごい話だなと。ワクワクするような心踊る気持ちになりましたね。
山崎:私も中島さんとの面接はとても印象に残っています。
ものすごく理想論かもしれないけれど、私はデザインを通じて目や耳など障がいがある方も含め、全ての人が平等に働いて、暮らせる世界を作りたいと思っているんです。差別なく働くことができれば、企業も潤うし、全員が納税者になって社会も潤う。その先には彼らを助けるという言葉もなくなると思っていて。その話を面接で伝えたら、中島さんの考えと重なるところがあったんですよね。中島さんがお話されていたのは「地方の過疎化による、移動の問題」。移動ができない、それはつまり「歩くことが難しい」と同義だと改めて気づき、深く納得した点でした。
渥美:実は、私も。私の場合は、面接時には「社会貢献」についてそこまで考えてはいなかったように思うんです。もう少し表面的に捉えていたというか。それよりも、“自分のキャリア”をどう積み上げていくかを重視していたし、仕事選びの判断基準もそこにあった。もちろん、これはこれで正しい側面もあるけれど、ある程度キャリアを積んだタイミングにおいては、とても大切な考え方だと教えてもらえたんですよね。自分の人生に還元するだけじゃないんだよな、と。「自身のキャリア」と「社会貢献」がつながった時間でした。
――みなさんの共通点は、「解決すべき社会課題」や「MoTが描く理想の社会」だったんですね。
山崎:本当ですね。これまでのキャリアや積んできたスキルはそれぞれ異なるけれど、見ている先は一緒というか。デザイナーとして解決していきたい社会課題は同じなんだと思います。
与えられた課題に向き合うのではなく、課題を発見できる人
――MoTに入社されて3ヵ月~半年ほどが経過し、改めてMoTのデザイナーにはどういう考え方やスキルが重要だなと思いますか?
渥美:ある考え方に固執しすぎない柔軟性でしょうか。MoTは、今はタクシー業界が抱える課題解決に注力していますが、そこは通過点にすぎません。理想とする社会を作るために、方針が変わることもあるでしょうし、それに伴って新規事業が動き出すこともたくさんあると思うんです。そういったことを柔軟に受け入れて、動いて行ける人が向いているんじゃないかなと思いますね。
藤松:もしかすると、“デザイナー”に縛られる必要はないんだと思います。たとえば、UI・UXデザインだけと決めるのではなく、その前後の工程に手を伸ばしてみたっていいし、もっとその先のところを考えたって良いですし。目指す先さえ間違っていなければ、積極的なチャレンジを応援してくれる会社だと思っています。
――そういった視野の広さを持つには何がポイントになるのでしょうか。
渥美:課題を与えられる人なのか、課題を見つけられる人なのか―。ここは大きな違いがあると思っていて、MoTで求められているのは間違いなく後者だと思います。そのために必要なのは、社会に対してなのか、世界に対してなのか、自分の人生についてなのか…どこでもいいと思うのですが、“こうすれば良くなる”の視点を常に探し続けておくこと。その小さな気づきが、だんだんと自分の意志になっていくし、社会課題の解決につながっていくかもしれないと思うんです。
山崎:本当にそうですよね。「何が課題なのか?」「そのための解決策は何なのか?」をデザイナー中心で考えていける。そんな強い組織づくりを現場から目指していきたいですね。
※掲載内容は2022年6月時点の情報です。
~デザイン部について、以下の記事でも詳しく紹介しています。
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