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会社と自分の価値観が重なったとき、仕事はもっと楽しくなる。プロジェクトマネジメント室 米倉のキャリアデザインとは

日本アイ・ビー・エム株式会社に新卒入社し、SAPのパッケージ導入コンサルタントとして実績を積んだ後は、株式会社ファーストリテイリングのデータ分析部門の立ち上げを経験。これまでさまざまなプロジェクトマネジメントを担当してきた米倉は、「1社目2社目は“仕事内容”で選んでいたけれど、3社目のGOは会社のミッションと自分の想いが重なるかどうかで選んだ」と話します。

今回の『キャリアデザインを聞く』では、米倉のこれまでのキャリアと仕事観、GOで成し遂げたいことについて聞きました。

米倉 和希(よねくら かずき)GOアプリ事業本部 プロジェクトマネジメント室・室長、DXソリューション事業企画部・部長
早稲田大学卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社に入社し、流通・小売・製造業におけるSAPのパッケージ導入コンサルタントを経験。2015年、株式会社ファーストリテイリングのデータ分析部門の立ち上げを担当。マーケティング費用対効果の分析、商品の需要予測、グローバルサプライチェーンの在庫最適化などの分析およびシステム実装のプロジェクトマネージャーとして活躍。2021年7月、GO株式会社に入社。2023年6月より、プロジェクトマネジメント室・室長就任。DXソリューション事業企画部も兼務する。


1社目も2社目も、仕事内容にこだわって入社を決めた

——大学卒業後、どのように企業選びをしましたか?

大学では理系学科で「オペレーションズ・リサーチ」の研究をしていました。今で言うデータ分析・アルゴリズム活用といった領域で、簡単に言うと、数学と統計学を用いて“問題解決のための良い方法”を見出す学問です。

数学を使って経営課題を解決する、経営を変えていく…そういった考え方に面白さを感じ、卒業後はデータ分析に関わる仕事をしたいと思っていました。そんな中、当時の日本アイ・ビー・エムがデータ分析に力をいれていることを知り、入社を決めたんです。

——入社してみての感想は?

当時のアイ・ビー・エムはデータ分析の組織変革をした直後のタイミングで、新入社員がバリバリ活躍できるという土台がまだ出来上がっていないような印象でした。

ですから、組織がある程度安定しており、フォローも手厚いSAPの導入コンサルタントとして社会人として必要とされるビジネススキルを身に着けようと考えていたんです。メインの業務はSAPのパッケージ導入支援で、大阪や名古屋など各地を転勤しながら、流通・小売・製造業のお客様に対するコンサルティング業務を担当していましたね。

——そうだったんですね。

そこから5年ほど勤務して、やっぱり“データ分析がやりたい”と思う気持ちが強くあり、社内異動か転職か…と考えていた頃にファーストリテイリングから「新たにデータ分析部門を立ち上げるので、一緒にやらないか」というオファーをもらったんです。

すでに1.5兆円ほどの売上を持つ会社でありながら、これからデータ分析に注力するという現状に驚きつつも、ものすごく魅力を感じました。この規模感の会社で、このフェーズに携われるチャンスは他にはないと思い転職を決めたんです。

全てに責任を持ち、仲間と協力しながらプロジェクトを推進する面白さ

——部門の立ち上げとありましたが、いかがでしたか?

本当に“立ち上げ”という言葉がぴったりで、入社したときは私含めて3人の組織でした。みんな経験も知見もないところからのスタートで、外部のコンサルティング会社に入ってもらっていろいろ教えてもらいながらスキルアップしていった感じですね。

案件にしても、周りの人たちはデータ分析に期待なんてしていないので、現場から依頼があるわけもなく…(笑)。こちらから各部門の課題をヒアリングしていき、データ分析で解決できそうな課題をピックアップして、改めて各部門に「この課題に対して、こういう改善ができそうなので一緒にやりませんか?」と提案していくんです。

——自分たちで案件を見つけてくるんですね。

そうですね。ここは「部門立ち上げ」の面白さでもあり、難しさでもありました。

だから、自分の仕事もデータ分析業務にひたすら向き合うのではなく、データ分析におけるプロジェクトのマネジメントや推進が中心。“データ分析したところで何か意味があるの?”と思っているみんなにどうやったら協力してもらえるのか?プロジェクトを前に動かして課題解決へとつなげていくのか…そこはとても力を注いだところです。

——プロジェクトを動かす上で、大事にしていたことは何でしょう?

自分1人じゃ何もできない、と理解することです。
何か大きなことや新しいことにチャレンジしようとすると、たくさんのプロの力が欠かせません。仲間とコミュニケーションを取りながら「良い関係」を築いて、プロジェクトを進めていくことがすごく大事だと思うようになりましたね。

商品の需要予測精度が上がれば売上が伸びる、マーケティング費用対効果の分析によって、施策改善ができればコスト削減につながる…そういった想いを丁寧に伝えていく中で、少しずつ協力してくれる人が増えていき、結果につながっていきました。

——データ分析に対する考え方に変化はありましたか?

ありましたね。データ分析は、“あらゆる課題を解決できる切り札”ではないと実感しました。もちろん有意義なものではあるけれど、データ分析の結果に基づいて、全てが決められるわけではない。あくまでも参考情報なんです。膨大なデータを分析したとしても、その領域にいるプロが立てる計画には勝てないなと思う場面がたくさんあったんですよね。

そして、私はそのことをあまり悲観的に感じてはいなくて…。
自分自身、データ分析はとても好きなものではあるけれど、一方でデータだけで全て行動するのはつまらないな…とも思うんです。自分自身がとことん考えぬいて納得いく決定ができれば、その先で面白い経験ができるんじゃないか。もし上手く行かなかったとしても、そのとき柔軟に素早く行動できればよいだけのことなんだ、と実感する場面が多くありました。

——そうなんですね。

主体的にプロジェクトを立ち上げて、計画・実行・監視し、クローズまでを責任者として進めていく中で、“プロジェクトマネジメント”そのものに面白さを感じていくようになりました。

世の中の「不平等」「不公平」を解決したい

——その後、GOに転職を決めた理由は何ですか?

いくつかありますが、“世の中の「不平等」や「不公平」を解決していきたい”という自分の想いと会社のミッションが合致していた点は大きかったと思います。

——「不平等」や「不公平」の解決”というのは?

この想いが芽生えたのは、前職で働いていたときです。ヒット商品を生み出すと全社の注目を集めるMD(マーチャンダイザー)などの存在に対して、ミスしないことが当たり前で何か問題があるとその火消しに追われている物流管理などの存在を知った時、組織における「不平等さ」「不公平さ」を感じました。

普段、自分は人に対して腹が立ったりイライラしたりすることがほとんどないんですが、成功したらめちゃくちゃ褒められる仕事がある一方で、成功はそもそもなく失敗したらものすごく怒られる仕事があるという状況が、ものすごく許せないと思ったんですよね。自分の中の“正義”と言ったら大げさかも知れないですが、そういう不平等や不公平がなくなる組織や世の中を作っていきたいと思う気持ちが強くありました。

——GOの「社会課題の解決」という考え方と合っていたんですね。

すごく近い感覚です。今、GOが向き合っている「モビリティ業界における社会課題の解決」は、地域や年齢による移動の制限を解決していく話です。“移動したい”というシンプルな欲求が叶わずに格差が生まれているのは、不平等で不公平で、すごく嫌だと思ったんですよね。GOはその課題を本気で解決しようとしていると感じられた。自分もその一員となり、世の中にとって良い仕事をしていきたいと思えたんです。

実際に入社しても、そこに対する違和感はありません。GOのバリューの一つに“コトに向かう。”という行動指針があるんですが、全員がそれを体現していると思っていて。自分や他人のことをあれこれ考えず、セクショナリズムに縛られず、純粋にコト=ミッションの実現に向かう。これはGOの強さであり、GOのカルチャーなんだと思いますね。

——GOの「プロジェクトマネジメント室」について教えてください。

GOアプリ事業本部内に「プロジェクトマネジメント室」という組織を確立している点は、大きな特徴だと思います。“プロジェクトマネジメントのプロ”として、限られたリソースを最大限に活かし、成功へと導きます。事業本部内ではモビリティに関する新たなサービスの企画が次々と立ち上がっているので、私たちが企画からローンチまで責任を持ってリードしていく役割を担っているんです。

——多くの知見や社内人脈が得られますね。

そうなんです。そして、プロジェクト管理・推進のスキルは、領域問わず活かすことができるので、プロジェクト推進力を評価されて、例えば、他部署で立ち上がった新規事業から声をいただくこともあります。一つの事業に縛られず、GOが携わるさまざまな領域におけるプロジェクトに関わることができるのも魅力ではないでしょうか。事業企画や事業推進など、次のキャリアにつながる力が磨ける環境だと思いますね。

実際に今年入社した新卒メンバーの1名はうちの部署に配属されていますが、様々な案件に携わりながらめきめきと成長しています。

——いま、就活中の学生にアドバイスをするとしたら、どのような声をかけますか?

企業選びとなると会社の規模や知名度をどうしても見てしまいがちですが、私が大事にしてほしいと思うのは、“会社のミッション”です。会社が何をやろうとしているのか?ここへの共感がある/ないでは、自身の“キャリアデザイン”は大きく変わってくると思うんです。

正直なところをいうと、私がこの視点で考えて企業選びができたのは、GOに転職したタイミング。それまではミッションやビジョンはほとんど気にしていなくて、仕事内容や活かせる経験・スキルで考えていたと思うんです。けれど、会社が「目指すこと」や「実現したいこと」と自分の想いが重なり合うと、これまでにないパワーが生まれるのだと実感しています。働く意味や仕事の意義を感じながら、日々の仕事に向き合えると思っていますね。

※掲載内容は2023年12月時点の情報です。

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