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電力業界からGX事業本部へ。業界出身者2人が語る、変革の可能性と期待

GOの新たな取り組みとして2022年12月よりスタートした脱酸素サービス『GX(グリーントランスフォーメーション)』事業では、さらなる組織強化に向け、積極採用を行っています。

今回、話を聞いたのは電力技術部。部長の山田は「電力業界経験を持った方にぜひお会いしたいですね。タクシーアプリの会社でなぜ?と思うかも知れないですが、エネルギー関連事業に取り組むGX事業本部では経験やスキルが存分に活かせます」と語ります。実際に業界出身者でもある山田(写真左)と岡本(写真右)に、詳しく話を聞きました。

山田 洋介(やまだ ようすけ) GX事業本部 電力技術部 部長
大学卒業後、東芝に新卒入社。太陽光・風力発電や蓄電池システムの開発に携わる。その後、NECにて蓄電システムの事業開発などを経験。2022年8月、GO株式会社(旧:株式会社Mobility Technologies)に入社。GX事業本部 電力技術部にて、充電器設備の設備設計や電力調達に従事。2023年6月より、電力技術部部長として活躍。

岡本 充宏(おかもと みつひろ) GX事業本部 電力技術部
NC工作機械の開発設計からキャリアをスタートし、新金属加工法を使用した事業立ち上げや自動車・建機・重電関連に向けた営業技術など幅広い業務を経験。その後、蓄電池ベンチャー企業にて、定置型電池システムの機構設計を担当。2023年1月、GO株式会社にリファラルで入社し、現在は電力技術部における設備施工マネジメントを担当。


『GX』事業を通じて、電力業界の構造を変えていく

GX事業本部 電力技術部 部長の山田。長年新エネルギーの企画開発に携わってきた経験を持つ。

——まずは「GX事業本部」について教えてください。

山田:『GX』事業はGOが新たに取り組んでいるエネルギー関連事業で、当社が持つテクノロジーとタクシー事業者ネットワークを活用した「電気自動車(以下、EV車両)の導入」と「エネルギーマネジメントシステムの構築」の実現を目指しています。

まずはタクシー領域で年間CO2排出量を3万トン削減を進めるべく、EV車両や充電器導入を進めています。2022年12月よりスタートした事業計画は順調に推移し、2031年までに最大2,500台のタクシーEV車両を導入する予定です。

——その中で「電力技術部」が担う役割とは?

山田:『GX』事業における電力技術の企画開発・保守業務全般を担っています。これは一例ですが、充電器設備の調達、設置・施工、運用のPM、予実管理や保守業務。さらにはRE100電力の調達などが具体的な業務です。

また、中でも力を入れているのがEV車両で使用する充電器を遠隔でコントロールする技術のベース作りです。タイムシフト、デマンドコントロール技術を確立し、将来的にはデマンドレスポンスを行い、「社会インフラ」としての立ち位置を確立したいと考えています。

——山田さんは、これまで電力業界で経験を積んできたのですか?

山田:そうです、私は東芝でインバータの開発設計からキャリアをスタートし、NAS電池システム・風力発電・太陽光発電のプロジェクトなどを経験してきました。その後はNECや蓄電池関連のベンチャー企業にて海外事業およびシステム開発担当の執行役員を経験し、2022年8月にGOに入社した流れです。

—— 一貫して電力領域に身を置く中で、GOと出会ったきっかけは?

山田:エージェントさんからの紹介がきっかけです。「これまで全く違う業界で事業展開していたGOという会社が新たにエネルギー関連事業を立ち上げるので、山田さんの経験が活かせると思います。話を聞いてみませんか?」と紹介されたんです。

最初に聞いたときは、正直いうと…“そんな簡単に上手くはいかないだろう”と思っていました(笑)。けれど、事業そのものに興味はあったので、話を聞いてみることにしたんです。

——そうだったんですね。面接はいかがでしたか。

山田:いわゆる面接らしいものではなくて、面接官の方と事業について話し合いをする時間でした。「こういう事業を作っていきたい」という話に対して、ホワイトボードを使いながら「これなら形になりそう」「ここが課題になるだろう」と一緒に考えていって。その中で、これはもしかすると事業として成功するかもしれない、と思えたんです。

GO(旧:Mobility Technologies)はJapanTaxi株式会社と株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)のオートモーティブ事業の一部が事業統合して誕生した会社です。テクノロジーとタクシー事業者ネットワークの両方を持っていることが、他社にはない最大の強みなのだと感じましたね。

——入社の決め手は何ですか?

山田:事業としての難易度を考えたときに、自分が持っているスキルだけでは足りないと思えたのが、最終的な決め手です。これまで20年以上、電力業界で経験を積んできましたが、その全てを活用しても足りない。そう簡単に届かない世界に面白さを覚えたんです。

電力業界の価値を新たに定義し、仕組みから技術の裏付けまでを作り上げる。社会貢献につながる電力の形を立ち上げていくことに挑戦したいと思い入社を決めました。

前職の仲間に声をかけたのは、“いい会社”だと思えたから

——岡本さんのこれまでのキャリアについても教えてください。

岡本:私のキャリアのスタートは金属を加工する「工作機械」の開発設計で電力とは異分野です。自動車用の部品製造などを手掛けていましたが、開発スパンが長いため、事業が動いている実感が少なく、進んでいることを体感できる仕事をしたいと思うようになりました。

その中でエネルギー業界の今後の成長性に興味を持ち、蓄電池関連のベンチャー企業に転職することにしたんです。実はそこが、山田さんとの出会いでもあります。

——以前、一緒に働かれていた時期があるんですね。

岡本:そうなんです。山田さんは事業企画、私は開発設計だったので一緒に何かのプロジェクトを動かすことはありませんでしたが、入社してから半年ほどは山田さんのもとでいろいろと勉強をさせてもらっていました。

一緒に働いていた期間は2年ほどで、その後山田さんはGOに転職されたのですが、数ヶ月ほど経った頃に連絡をいただいて。「岡本さんの経験が活きる会社がある」というお話をもらいました。当時の私は会社の事業がなかなか前に進んでいかず、もどかしさを感じていたタイミングでもあって、一度話を聞いてみることにしたんです。

——山田さんが、岡本さんに声をかけた理由は何ですか?

山田:GX事業本部のメンバー構成を見た時に、技術領域でブレない確固たる経験、スキルを有して、ディフェンス力の高い人が必要だと考えていました。そこが部門としての弱さだと認識していたので、岡本さんのような真面目で、真摯に物事に取り組める人に入ってもらいたいと思っていたんです。

仕事としては、開発設計・経験を活かして「設計・施工のマネジメント」をお願いできればと考えていました。発注を受けて自ら手を動かすのではなく、発注する側になるけれど、そこには現場を知っているからこそできるマネジメントがあると思っていたので、ぜひ岡本さんにお願いしたいと思ったんです。

岡本:これまで「”モノづくり”のマネジメント」の仕事をしていたのでジョブ変更にはなりますが、これからは「”コトをつくる”のマネジメント」になるという具体的なイメージが持て、違和感なく受け入れることができました。

山田:転職はその人の人生の大きな決断になるので、普段は自分から声をかけることはありませんが、GOに転職をして、初めて「来てもらってもいいんじゃないか」と思えた。自分自身が“いい会社”だと思えたので、自信を持って「GOに来ませんか?」と言い切れたんですよね。

——山田さんが感じた“いい会社”とは?

山田:一番は、フラットな組織風土です。会長や社長と議論する場面も多く、上下関係を感じることがほとんどありません。それから、入社して驚いたのは新規で立ち上がった『GX』事業に、他の部門からエース級の人材が集められていたことですね。通常であれば、既存事業部から優秀な人材を引っ張るのはなかなか難しいですし、嫌がられることでもあると思うんです。会社全体が同じ方向を見ているのだと、ものすごく感動したんです。

もう一つ、働き方も魅力に感じたところですね。フルフレックス、リモートワークといった環境で働けることは、これまで毎日会社に行って、朝礼をして、ラジオ体操をして…みたいな業界にいた私たちからすると驚きの環境(笑)。パフォーマンスが最大限発揮されることが前提にある働き方に会社の柔軟性や魅力を感じていました。

岡本:私が入社を決めた一番の魅力は、とにかく山田さんが楽しそうにされていたからですね。山田さんが『GX』事業を通じて電力業界を変えていくという話を明確に描いていた。さらに、話す中で『GX』事業にはGOの最大の強みであるソフト(IoT)、電力、HW、車両など多様な分野の力が必要で、自分のHWの経験を活かすことができそうで、やってみたいという決意に変わっていきました。

電力技術部の設計・施工のマネジメント業務を担う岡本。山田の紹介により2023年1月に入社。

他社には真似できないスピードで、業界を変えていく

——入社後、気持ちの変化はありましたか?

山田:私は“おもしろそう”から、“めちゃくちゃ面白い”に変わりました。業界の仕組みを構造から変える、ゲームチェンジを目指す…そんな夢に描いていた理想の実現が見えてきた。もちろん苦労も多いですが、断然楽しい。

そして、このスピード感で業界を動かしていけるのは、やはりGOが持つ力の大きさがあると思うんです。冒頭でもお話したように、GOはテクノロジーとタクシー事業者ネットワークの両方を持っている唯一のプレイヤーです。タクシーアプリ『GO』を始めとするあらゆるサービスにおいて、開発運用と導入、社会実装までを一気に拡大できる。それは、タクシー車両のEV化についても同様のことが言えます。他社には絶対に真似できないスピード感なのだと捉えています。

岡本:私も入社して一番驚いたのは、スピード感です。これまでは半年とか年単位で仕事を動かしていたけれど、GOでは1週間ぐらいのスパンでがんがんプロジェクトが動いていく。それと同時にプロジェクトを動かしている実感があります。

山田:だから、いま電力業界にいて、なかなかプロジェクトが進まない、スピード感に物足りなさを感じている…そんな人たちがいたら、岡本さんと同じようにGX事業本部の魅力を伝えたい。きっと、このスピード感に驚きながらも“楽しい”と言ってくれると思うんですよ。

岡本:そうですね。私も今回、山田さんに声をかけてもらってGOの存在を知ったわけですが、もし自分ひとりで転職活動をしていたら、きっとGOには出会っていなかった。これまで経験してきた機械メーカーか、電力関連の企業か…似たような領域で探していたと思うんです。

だから、今回の記事を読んで『GX』事業の取り組みに興味や関心を持った色々な業界の方で、例えば電力業界経験者、HWメーカー経験者などの方がいれば、ぜひ気軽にアクションしてもらえたら嬉しいです。その方にとっての新しい出会いになったらいいですね。

※掲載内容は2023年12月時点の情報です。

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